WOLF HOWL HARMONY、“ほろ苦い”経験も糧に未来へ 初単独ツアーを経て届けたいメッセージ
WOLF HOWL HARMONYが新曲「Marmalade」をリリースした。タイトルには、失敗や別れといった“ほろ苦い”経験も未来への糧になるというメッセージが込められている。初の単独ツアー『WOLF HOWL HARMONY LIVE & FAN MEETING TOUR 2025 〜BAKUON DREAM〜』の手応えや、新曲のレコーディング秘話、そしてメンバーが今年味わった「ほろ苦い出来事」について語ってもらった。2025年を全力で駆け抜け、さらなる飛躍を誓う。(編集部)
初の単独ツアーで感じる手応え
ーーHIROTOさんは、先日、敬愛するFANTASTICSの単独公演『"BUTTERFLY EFFECT" -FLY WITH YOU-』を観に行かれていましたね。学生時代ぶりに単独公演を観たとのことですが、デビューしてから観てどんなことを感じましたか?
HIROTO:高校生のときに友達と行って以来だったので、すごく感慨深かったですね。感動しました。それにFANTASTICSさんのことはファンとして武者修行の頃から知っていて、初の単独ツアーも行かせていただいていたので、「その頃と比べてさらに進化してる!」と思って。そういう先輩方の背中を見ていたら、「自分ももっと成長できるはずだから頑張ろう」と思えました。
ーー素敵な経験ですね。グループとしては、現在『WOLF HOWL HARMONY LIVE & FAN MEETING TOUR 2025 〜BAKUON DREAM〜』を開催中ですが、手応えはいかがですか?(取材は11月中旬に実施)
RYOJI:ライブハウスという距離感だからこそ、後ろのほうまでLOVERED(WOLF HOWL HARMONYファンの呼称)の皆さんの表情が見られて。会える喜びをすごく噛み締めています。それに「FAN MEETING」ということで、曝け出した自分を受け止めてくれる空間になっている感じがするんです。だから最後に皆さんから「楽しかったよ〜」とか一言頂けるだけで、「明日も頑張ろう」という気持ちになりますし、これからもっともっとLOVEREDを増やしていきたいという気持ちが、さらに芽生えました。
HIROTO:今回は初めての単独公演。お客さんがどう感じているのかとか、どういうものを求めているのかというのを、直接LOVEREDの前でパフォーマンスして初めて感じることができたので、この経験を活かしてこれからもっとLOVEREDの皆さんが喜んでくれるようなパフォーマンス作りをしていけたらいいなと思いました。
GHEE:肌感で「今日みんなテンション高いな」って伝わってきますし、ライブハウスだからこそ取れるコミュニケーションがあって。それは自分たちの今後の活動の糧にもなります。だけど同時に、もっともっと規模を上げていきたいなという気持ちにもなりました。今回いろいろなところに行かせてもらっていますけど、まだ行けていない土地もあります。次はツアーで行っていないところにも行ってみたいですし、そのためにもLOVEREDの輪を広げていきたいなと思いました。
SUZUKI:今は追加公演なんですけど、本公演と比べて成長していると感じるところもたくさんあります。自分たち自身もですし、お客さんの反応も変わっている。そう考えると、今回のツアーは自分たちの成長に大きく繋がっているなと思いました。残りの公演も全力で駆け抜けて、LOVEREDのみんなとの絆を強くして、LOVEREDの輪を広げていきたいなと思います。
HIROTOに訪れた“まさかの変化”とは
ーーツアーという形で各地を回って、メンバーやスタッフさんとの関係性に何か変化はありますか?
GHEE:スタッフさんがいろいろと準備してくださったり、会場を作ってくださったりしていて、武者修行のときと比べて圧倒的に関わっている大人の人数が多くなりました。やりとりも多く、“みんなで作っている”という感覚は強くなりましたね。
RYOJI:もう一つ、くっく(HIROTO)が俺の移動速度に追いつくようになりました。
ーー……どういうことでしょうか? 歩く速度?
RYOJI:はい。キャリーを持って、必死についてきています。
HIROTO:RYOJIくんの倍の速さで足を動かしています(笑)。
ーーRYOJIさんがHIROTOさんに合わせてあげることはなく?
RYOJI:僕が急いで帰りたいだけなので、別にHIROTOは僕に合わせる必要もないんですよ。
HIROTO:RYOJIくんについていったら早く帰れるから……(笑)。
SUZUKI:昨日もRYOJIがバーっと先に歩いていって「RYOJI早いな」と思っていたら、その後ろをくっくがちょこちょこってついていっていました(笑)。
GHEE:俺は逆に、RYOJIくんが早く帰っているのを見ると「RYOJIくん早く風呂入りたいんだろうな」と思って遅く帰りますもん。
──同じ家に帰るから、一緒に帰ったところですぐにお風呂に入れないなら、ちょうどいい時間に帰ったほうがいいですもんね。
RYOJI:まぁ俺はGHEEが先に風呂に入っていても、入りますけどね(笑)。
GHEE:「ウィー」って入ってきます(笑)。
ーーとりあえず今回のツアーではHIROTOさんの歩く速度が速くなったと。
GHEE:帰りよりも行きを速くしてほしいよ(笑)。
HIROTO:……そうですね、行きも急ぎます(笑)。