BE:FIRST、“夢を実現するフェーズ”に突入した2025年 世界進出から多くのタイアップまで躍進を振り返る
BE:FIRSTにとって、2025年は“夢を追うフェーズ”から“夢を実現するフェーズ”に変わった1年だったのではないだろうか。楽曲、ステージ、活躍するフィールド、すべてがこれまでよりも一歩高みにのぼった印象だ。
まずライブにおいて、BE:FIRSTは2024年から2025年にかけてドームツアー『BE:FIRST DOME TOUR 2024-2025 “2:BE”』を成功させた。そして2025年4月22日からは初のワールドツアー『BE:FIRST World Tour 2025 -Who is BE:FIRST?-』を開催。このワールドツアーではアメリカ、アジア、ヨーロッパを周り、世界中で経験を積んできた。それだけでなく、途中ハプニングがありつつも、全員で力を合わせて乗り越えてきたことも彼らにとって大きな経験値となったのではないか。まさに、掲げてきた世界進出への第一歩を踏み出したといったところだろう。来年以降、再び世界を巡る時はさらにオーディエンスを沸かせるパフォーマンスを見せてくれるはずだ。
こうしてワールドツアーを行なう一方、国内でのライブも欠かさない1年であった。現在はファンミーティングツアー『BE:FIRST 2nd Fan Meeting -Hello My “BESTY” vol.2-』を行なっており、国内のBESTY(BE:FIRSTのファンの呼称)と触れ合いの真っ最中だ。夏には『SUMMER SONIC 2025』、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2025』といった大型フェスに今年も引き続き出演。また、夏や冬に放送される音楽特番にも出演して、国内でも存在感を示し続けてきた。そして12月31日は『第76回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)にも4回目の出場を果たす。自分たちのホームも大切にしていることが伝わってくる。
また、リリースした楽曲もBE:FIRSTの活躍に一躍買っている。2025年はタイアップも多く、これまで以上にBE:FIRSTという名前を広めてきた。6thシングル表題曲「Sailing」は、テレビアニメ『SPECIAL EDITED VERSION 「ONE PIECE」魚人島編』(フジテレビ系)のエンディング主題歌に起用。『ONE PIECE』好きを公言してきたメンバーが多いBE:FIRSTにとって、念願のタイアップである。7thシングル収録曲「夢中」は、ドラマ『波うららかに、めおと日和』(フジテレビ系)の主題歌。ほっこりするドラマをそのまま楽曲にしたかのようなハートフルなナンバーで、今もなお愛され続けている楽曲だ。他にも8thシングル表題曲「空」が『第92回NHK全国学校音楽コンクール』(NHK総合)中学校の部の課題曲になったり、10月6日に配信リリースされた「Stare In Wonder」がテレビアニメ『ワンダンス』(テレビ朝日系)のオープニング主題歌に起用されたりと、老若男女、多くの人が視聴する番組とのタイアップが多かったため、BE:FIRSTファン以外にも楽曲が届くこととなった。そして、BE:FIRSTの楽曲が限定的に聴かれる楽曲ではなくなったタイミングで、10月29日にはベストアルバム『BE:ST』をリリース。これまでの彼らの楽曲を気軽に楽しめる状況を作り出しただけでなく、リード曲でThe Jackson 5の「I Want You Back」をカバーし、より知名度を高めるリリースにもなった。
2025年はワールドツアーという大きなトピックがあったため、突然大きく飛躍したように見えるが、こうして振り返るとこれまで固めてきた土台にしっかり足をつけつつ、着実に歩みを進めていたことがわかる。きちんと積み重ねをしながら進み続けられるのは、BE:FIRSTの強みのひとつだろう。そんなBE:FIRSTだからこそ、来年も着実にステップアップしていくことが想像できる。まずは5月16日、17日に行なわれる初のスタジアムツアー『BE:FIRST Stadium Live 2026 We are the "BE:ST"』の成功だろう。それに加えてどんな活動を見せてくれるのだろうか。2026年のBE:FIRSTの活躍も楽しみだ。