Fujii Kaze、Vaundy、Ado、YOASOBI、back number、SUPER BEAVER……2026年、大規模公演で加速する音楽シーン
記憶に残る数々の楽曲や歴史を更新する記録的なコンサートなど、多くのトピックで世の中を熱くさせた2025年の日本音楽シーン。どうやら2026年もその勢いは止まりそうにない。
Fujii Kazeは、2026年秋よりアジア6都市を巡るドーム&スタジアムツアー『Prema World Tour』を開催することを発表した。
同ツアーは、来年11月のみずほPayPayドーム福岡、12月の京セラドーム大阪、東京ドーム公演に加え、バンコク、香港、高雄のアジア計6都市を巡るもの。また、直前の7月から8月にかけては、序章とも言える国内アリーナショートツアー『Pre: Prema Tour』も開催される。今年はヨーロッパツアーに北米ツアーと、海外の舞台を軸に活躍してきたFujii。9月にリリースされた全編英語詞のアルバム『Prema』はロングヒットを記録し、2025年のBillboard JAPANのダウンロードアルバムチャート「Download Albums」の年間ランキングでも4位(※1)にランクインした。勢いはとどまることなく、来年も日本から世界へと彼の音楽が広がっていきそうだ。
Fujiiのほかにも、日本の音楽シーンを牽引するアーティストたちによる大規模ライブの開催が続々と発表されている。たとえば、日本人アーティスト初となる“アジア10大ドーム&スタジアムツアー”に挑むのが、YOASOBIだ。『YOASOBI ASIA 10-CITY DOME & STADIUM TOUR 2026-2027』は、大阪、愛知、福岡、北海道、東京の日本5都市に加え、台湾、韓国、香港、シンガポールなどで開催。昨年12月から今年2月にかけては2度目のアジアツアー『YOASOBI ASIA TOUR 2024-2025 “超現実 cho-genjitsu”』を成功させたばかりだが、さらにステップアップした形となる本ツアー。YOASOBIの世界への挑戦は、来年以降も続いていく。
SUPER BEAVERは、自身初となる2大ドームツアー『都会のラクダ DOME TOUR 2026』を開催。来年8月の京セラドーム大阪、9月の東京ドームと、計4公演を行う。2025年にバンドは結成20周年を迎え、6月には初のスタジアム単独公演『都会のラクダSP at ZOZOマリンスタジアム』を成功させた。アニバーサリーイヤーを駆け抜けたあとも、SUPER BEAVERはさらなる高みを目指して歩みを進めていく。
back numberは、キャリア最大規模となる初の5大スタジアムツアー『back number Grateful Yesterdays Tour 2026』を開催。来年5月にキューアンドエースタジアムみやぎ(宮城)にて幕を開け、エコパスタジアム(静岡)、ヤンマースタジアム長居(大阪)、日産スタジアム(神奈川)、えがお健康スタジアム(熊本)を巡り、約50万人を動員予定だ。今年は4月にリリースした楽曲「ブルーアンバー」がBillboard JAPANチャートにおけるストリーミングの累計再生回数1億回を突破し、『第76回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)にも出場が決定したback number。広大なスタジアムで、彼らの名曲の数々が鳴らされる日を心待ちにしたい。
Vaundyは、2月より男性ソロアーティスト史上最年少となる4大都市ドームツアー『Vaundy DOME TOUR 2026』がいよいよスタート。2025年もほぼ1カ月に1作品のペースで新曲を発表し、2025年の年間Billboard JAPANのアーティストチャート「Artist 100」では4位(※2)にランクインした彼が、ドームという大舞台でどんなライブを展開するのか楽しみだ。
今年、自身2度目のワールドツアー『Ado WORLD TOUR 2025 “Hibana”』を完走し、11月には“日本凱旋公演”と釘打った初のドームツアー『Ado DOME TOUR 2025「よだか」』を成功させたAdoも、来年7月には日産スタジアムでのライブが決定している。着実に活動のフィールドを広げていく彼女の、次なるステージに注目したい。
こうした大規模公演の開催発表が相次ぐなかで、2026年の音楽シーンの盛り上がりにも期待が高まるばかりだ。翌年のお楽しみは、目前に迫っている。
※1:https://www.billboard-japan.com/charts/detail?a=dlalbums_year&year=2025
※2:https://www.billboard-japan.com/charts/detail?a=artist_year&year=2025