『ブレイクマイケース』1.5周年記念対談 小林親弘×広瀬裕也:キャスト目線から見るコンテンツの魅力
スマートフォンアプリ『ブレイクマイケース』(以下、『ブレマイ』)が、11月9日に1.5周年を迎えた。優秀だけど、どこか“外れた”従業員たちが集うカフェバー・Aporiaは、生きた人間に代わりが務まることであればどんな依頼にも対応するマルチ代行業を営んでいる。店と従業員たちの背景が少しずつ明かされつつある今、強行部から新開戦を演じる小林親弘、相沢篠信を演じる広瀬裕也にコンテンツの魅力と自身の思いを聞いた。(えびさわなち)【インタビュー最後にプレゼント情報あり】
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『ブレイクマイケース』作品の広がり、これまでのイベントを振り返る
——『ブレマイ』が1.5周年を迎えました。作品の広がりやファンの反応について今、どのように感じていらっしゃいますか?
小林親弘(以下、小林):最近、知り合いの中学生のお子さんから「『ブレイクマイケース』が大好きです」と言われたんです。そんな若い世代でも話題になっているとリアルで知ることができましたし、すごくびっくりしました。
広瀬裕也(以下、広瀬):僕はイベントの開催数の多さから盛り上がりを感じます。アプリが始まったとて、1周年のタイミングでイベントをやるとか、そのくらいでやっと曲が出揃うようなイメージもありますが、ここまでコンスタントに途切れることなく楽曲制作が続いていますし、アプリ上でのイベントはもちろん、リアルイベントもたくさん開催されているんですよね。先日開催されたハロウィンがテーマのリアルイベント『ブレイクマイケース HALLOWEEN NIGHTMARE』もそうですが、周年に囚われずにさまざまな角度でイベントを開催できるのは、コンテンツが盛り上がっているからこそだと感じますね。
——これまでのイベントや収録、生放送などで特に印象的だった出来事を教えてください。
広瀬:最近では『ブレイクマイケース HALLOWEEN NIGHTMARE』の配信同時視聴会があって、僕はそこでの出演がありました。
小林:やっていたよね。(中澤)まさともさんと一緒に。
広瀬:そうなんですけど……実は記憶にないんです(笑)。
小林:え、ないの!?
広瀬:ハロウィンパーティーでしたから、スタジオではしゃいでしまいまして……。朗読劇ではイヤホンも取って、まさともさんと盛り上がってしまっていました(笑)。
小林:おいおいおい(笑)。同時視聴会でしょう!
広瀬:ついつい……(笑)。ファンの皆さんのコメントを読みながらの、近い距離感での生配信になりましたね。そのほかのイベント事でとりわけ印象的だったのはやはりDJイベントですね。六本木のクラブで、実際にDJの機材をキャストがいじってフロアを盛り上げた、僕にとっては初めてのDJイベントの経験でした。
小林:実際に自分たちでDJプレイをしたの!? よくやるキュッキュッというスクラッチも?
広瀬:やりました! それこそミカ姉(御門尊/CV:小野友樹)と一緒に、ふたりでやらせてもらいました。プレイの仕方を教えてもらって、どういう風にアレンジするかは本当に全部が僕たちのアドリブでしたし、曲の流れなども僕ら次第でした。
小林:自分たちでアレンジしたの?
広瀬:ボタンを好きに押して、その時のテンションでいろいろな技を駆使しました。リアルにDJプレイをすることができましたし、フロアの皆さんも思い思いに手をあげたり体を揺らしたりしてくれました。『ブレマイ』のファンの皆さんはこういうテンション感なのか、とすごく新しい体験をさせてもらいましたね。
小林:すごいなあ。声優の仕事をしていて、そうした経験をすることは本来はないよね。
広瀬:ないですよね。それこそ『ブレマイ』でゲーム中に流れる楽曲やパーソナルソングを自分たち流にアレンジをするのは楽しかったです。『ブレマイ』の曲調はクラブっぽさがあるから、いいですよね。
——『BRE-MY灼熱RAVE!』というイベントもフロアミュージックでしたしね。小林さんはイベントなどを通じて印象的だった体験はありますか?
小林:僕自身は、バンドが入ったイベントで人前で歌う経験がこれまでなかったので、驚きがたくさんありました。それだけでも驚きがあったのに、ハロウィンイベントに関して言えば、ダンサーがつきましたからね。
広瀬:そうだ! 後ろで3人、踊ってましたよね。
小林:「なにそれ!?」って思ったよね。人生で、42歳を超えてから急にダンサーを従えてステージに立つなんてないことだから、びっくりしました。
広瀬:あのイベントでは楽曲もハロウィンっぽくアレンジされていましたし、生バンドでのステージは今となっては“『ブレマイ』ならでは”という感じになりましたね。
——初めての人前でのライブはいかがでしたか?
小林:緊張はしましたが、実感はまったくなかったです。でもお客さんの反応が暖かくて、そこまで緊張もせずに済みました。これで僕が出てきた途端にシーンとしてしまうとか予想外の反応が返ってきていたら、緊張どころではなかったかもしれないですが、ペンライトも振ってくださいますし、お客さんと目が合うと皆さん、すごく優しい顔をして見てくださっているのがわかって。その表情にも助けられましたし、ありがたいなと思いました。
広瀬:堂々たるステージングでしたし、「初めてのステージだなんて嘘だ!」と思うくらいかっこいいライブでした。
小林:それは動揺を隠しているだけで、内心はプルプルと震えていたんです(笑)。