ふぉ~ゆ~、おともだちと育んだ信頼と笑顔――結成15周年を見据えた幸福感溢れるステージに
“イイコロ”なふぉ~ゆ~が見せる深みを増したエンターテインメント
2026年に、結成15周年という大きな節目を迎えるふぉ~ゆ~。越岡が「周年か」と噛みしめるように言うと、15周年の15をイチゴと読んだ福田が「イチゴちゃん!」と呼ぶと、辰巳が「イチゴちゃんになるってよ!」と驚いた様子。続けて辰巳が「15周年で40歳になる年でさ、ライブツアーイチゴってやばい(笑)」と自虐的に語ると、福田が「逆にかわいいよね」と続け、松崎は「イチゴの着ぐるみかぶって登場……テッテッテッテ……」と提案すると、会場からも大きな笑い声が起こっていた。
さらに松崎が「『あ、ショートケーキだ!』って言ってね(笑)」と、イチゴのキャラでストーリーを進めるも、辰巳が「イチゴが!?」とツッコミ。松崎は「そう。イチゴの上にショートケーキ乗ってるじゃない」と返すと、福田、辰巳、越岡の3人が「イチゴの上にショートケーキ!?」とシンクロ。会場からもさらなる笑いが押し寄せた。彼らが飲む水が、まるで焼酎ソーダ割りに見えるほどの臨場感で、笑いに溢れるトークを繰り広げた。
また、MCではこの日見学に来ていたtimeleszの原嘉孝やSpeciaLを紹介。辰巳が「よしくん」呼びをすると、原も「やめて」と立ち上がる。会場からも「よしくん」コールを浴びていた。
そして、辰巳は「みんなの笑顔を見てるとね、自分たち生きてきたな〜(笑)。ふぉ~ゆ~諦めないでよかったな」と、笑いに満ちた空間を前に、芸能活動における達成感のような気持ちを吐露。越岡も「生きてきてよかったな〜」と頷いていた。松崎がメンバーの軌跡を語るなど、笑いを交えながらしばし当時を懐かしむメンバー。改めて辰巳が「それぞれの思いを乗せて、これからもふぉ~ゆ~らしく楽しんで。イチゴちゃんをみんなで迎えましょうよ!」と呼びかけると、福田も「イチゴちゃん、ふぉ~ゆ~。もっとでっかい花火を打ち上げられるように頑張っていきますので、よろしくお願いします!」と宣言。ここでも大きな歓声と拍手が送られた。
後半は、今回のライブのために特注したという新曲「星屑の譜-ウタ-」を披露。疾走感にあふれるエールソングで、ふぉ~ゆ~の楽曲としてはどこか新鮮に響いた。本編終了後、すぐに始まったふぉ~ゆ~コールに応え、最後の最後まで会場をひたすらに“楽しい”空気で満たした。
『4U. LIVE TOUR 2025 39×4=イイコロ』と掲げた通り、彼らは2011年のグループ結成以降、事務所の先輩・後輩のコンサートや舞台、そしてグループやソロでの単独舞台と、数えきれないほどのステージに立ってきた。そして今もなお、チャレンジ精神を絶やさず、舞台出演や新番組スタートの告知が続いている。
前述したコール&レスポンス動画では、ファンの立場に立って応援の仕方を考えたり、ファンに歌割を与えてくれたり。今回のMCでも、福田が「一緒にたくさん感動しましょう」と言えば、辰巳も「新しい景色いっぱい見ましょうね」とあたたかい言葉を寄せた。きっと越岡も松崎も同じ思いに違いない。各方面で引っ張りだこ状態の理由は、そんな彼らの人柄にもあるのだろう。
ダンスに歌、トークに笑い……“イイコロ”な彼らだからこその、深みと円熟みをしみじみと感じた約2時間。“幸福感”をおみやげに持たせてくれるふぉ~ゆ~のエンターテインメント。“イチゴちゃん”を迎える、これからの景色に期待が高まる。