timelesz 佐藤勝利、『タイプロ』で見せた情熱と写真集で見せる変わらなさ 目まぐるしい1年を振り返る

 10月30日に29歳の誕生日を迎えるtimeleszの佐藤勝利。『timelesz project -AUDITION-』(Netflix/以下、『タイプロ』)を通じ、彼の新たな一面が映し出された1年だった。20代最後の誕生日を迎えるタイミングでこの1年の歩みを振り返りたい。

[032]仲間探しオーディションの裏側に密着!『Behind The AUDITION』episode 08『突破 -Part 2-』4次合宿審査 team『人生遊戯』密着篇

 この1年を振り返ると、オーディション番組『タイプロ』で見せた“熱”が印象的だった。これまでのキラキラした王子様のようなイメージとは少し異なる、候補生たちに対して真っすぐな言葉を投げかける姿。特に、4次審査で課題曲の「人生遊戯」をレッスンしている候補生たちに向け、「申し訳ないけど、僕たちの『人生遊戯』のパフォーマンスを観ているとは思えない。肩外れてもいいと思ってやってるから。弱いんだよな。弱いというか、ぬるいんだよな」という言葉を投げかけたシーンは多くの視聴者の心に響いた。さらに「『人生遊戯』っていう曲を分からなさすぎていると思います」「お遊戯じゃないから」と、常日頃からパフォーマンスにいかに自らの魂を込めているかが窺える言葉も。それまでの期間、冷静に見守ることの多かった佐藤が見せた情熱的な一面に、印象が大きく変わったという声も少なくない。

 そして29歳の誕生日に届けられるのが、初のソロ写真集『A Bird on Tiptoe』(エム・シィオー)だ。20代最後の節目の年を迎え、自らが所属するtimeleszも新体制で再始動した今、自らを見つめ直し振り返ると同時に、これから羽ばたく未来を見据えるタイミングでの発売となる。

 撮影は1年以上の期間をかけてリスボン、台中、日本各地などを暮らすように巡ったといい、雑誌『MORE』(集英社)の連載や佐藤のInstagramの撮影も手がける写真家・石田真澄が“ささやかだけど、大切な瞬間”を切り撮ったそう。

 10代の頃から写真集に興味はあったという佐藤。信頼できるチームとの出会いを通じて「発売の瞬間だけじゃなくて、ちゃんと未来に残るものになってほしい」(※1)という気持ちを込めて丁寧に作り上げた。「生まれてから今まで。これまで生きてきた時間の全部を映してもらった」と語る写真集は、まさに29年間の集大成と呼ぶにふさわしい1冊だ。

 発売を前に渋谷には大規模なビジュアル広告が登場し、ファンを中心に話題を呼んでいる。さらに誕生日当日からはファミクラストアオンラインにてグッズ販売が開始され、翌10月31日には発売を記念したトークイベントも開催。後日見逃し配信も配信される。

 さらに自らがプロデューサーを務めるコントユニットの初単独公演となる『グラタングミ 初単独公演 コントライブ2025』も11月からスタート。昨年11月に行われた公演『佐藤勝利のすべて』をベースとして、今回は男性ブランコをゲストに迎える。今年も佐藤がプロデューサーを務め、脚本に蓮見翔(ダウ90000)と平井まさあき(男性ブランコ)、演出に橋本和明(wakoshi)を迎えるなど、気鋭の才能が集結。大分、青森、奈良の3都市を巡るツアーになっており、千穐楽公演では配信も決定している。公式YouTubeチャンネルでは、お笑いが大好きだという佐藤が蓮見と繰り広げるシニカルでテンポの良いやりとりが人気を集めており、今年はどのような進化を遂げているのか、注目である。

 多角的な挑戦を恐れず、常にファンへ笑顔と夢を届けてきた佐藤。timeleszでは新たな体制のもとでもメンバーカラーの赤に宿る誇りと情熱をもって、未来へと続く道を切り拓いている。その姿に、誰もが心を惹きつけられてやまない。激動の1年を経て、20代最後=29歳という節目を迎える彼がどのように羽ばたくのか、楽しみだ。

※1:https://famikura-store.jp/s/j/page/ABirdonTiptoe_interview

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