BALLISTIK BOYZ、EXILE AKIRAも駆けつけた初の上海公演レポ 海外ならではのカバーコーナーも

BALLISTIK BOYZが、自身初のアジアツアー『BALLISTIK BOYZ LIVE TOUR 2025 "IMPACT" ~ASIA~』を開催。その上海公演が、10月17日、18日の2日間にわたってメルセデス・ベンツアリーナ The Mixing Room音楽倶楽部にて行われた。
今年3月にベストアルバム『Chapter1』をリリースし、グループの第一章完結を宣言したBALLISTIK BOYZ。6月からは第二章がスタートし、初のアリーナ公演『BALLISTIK BOYZ ARENA LIVE 2025 "IMPACT"』を成功させた。同公演を皮切りに開催中の本ツアーは、日本各地に加え、グループとして初めての海外公演として台北、バンコク、上海を巡るもの。もともと上海公演は1公演のみを予定していたが、応募が殺到し追加公演が行われ、二日間で約2000人を動員した。本稿では2日目、10月18日公演の模様をレポートする。
SEが鳴り響き、ステージに横一列に並ぶ7人のシルエットが浮かび上がると大きな歓声があがった。オープニングナンバーは、8月にリリースされたEPの表題曲「Stardust Forever」。サビで始まるアレンジが、これから始まるライブへの高揚感を誘う。疾走感のあるメロディに乗せて、7人は挑戦を重ねながら突き進む覚悟を告げるように、第二章の開幕を飾ったこの曲を高らかに歌い上げた。

力強い足音が響くストンプが印象的な「テンハネ-1000%-」を経て、〈BBZ BALLISTIK BOYZ/ayayaya〉のフレーズをオーディエンスと何度か繰り返すと、そのまま「Most Wanted」へ。メンバーと観客によって会場に響きわたる〈BALLISTIK BOYZ〉が、上海の地に彼らの名前をたしかに刻んでいるようだった。「Drop Dead feat. TRINITY」でも大勢の観客がハンズアップして体を揺らし、序盤にして会場は一体感を見せていた。
中国語で1人ずつ自己紹介を行った後は、EP収録の「All of You」へ。腰を使った色気のあるダンスに、客席からも黄色い歓声が飛び交う。そこから砂田将宏と松井利樹によるダンスパートへと繋がり、2人は巨大な月をバックに見事なコンビネーションで華麗に舞い踊る。スクリーンに夜景が映し出され、再びステージに7人がそろうと、披露されたのは人気のR&Bナンバー「Animal」。甘い夜を想像させる雰囲気にファンたちは酔いしれていた。
ステージに1人残った日髙竜太が「ここからは、日本公演ではやっていないカバーコーナーをお届けしたいと思います!」と告げ、4組に分かれてのパフォーマンスが繰り広げられていく。「きっと皆さんも知っている楽曲があると思いますので、一緒に歌ってもらえたら嬉しいです!」と呼びかけた日髙がしっとりと中国語で歌い上げたのは、台湾出身のシンガーであるジェイ・チョウの楽曲「Real Valentine」。続く、深堀未来と加納嘉将は宇多田ヒカルの「First Love」をカバーし、2人の切ない歌声が会場を満たしていく。砂田と松井はハワード・リーとパトリック・ブラスカによる「I Hate Myself Sometimes」を披露し、「Hands up!」と観客を誘いながら軽やかな歌声を紡いだ。最後に、海沼流星、奥田力也、松井が、自身プロデュースの「マーメイド」をパフォーマンス。7人全員がマイクを持ち、ボーカルもラップもこなすBALLISTIK BOYZだが、そんなメンバー個々の魅力もより伝わってくるブロックだった。

冒頭を奥田がアカペラで歌い上げて始まった「7」は、〈Top へ向かってる/これは New story の始まり〉というフレーズが、第二章の始まり、そして初のアジアツアーと着実に歩みを進めているグループの姿と重なり、胸を熱くさせた。新日本プロレス『G1 CLIMAX』(テレビ朝日系)の大会テーマソングでもある「CRUSH」、「We never die」を熱く歌い上げた後は、5曲を繋げたメドレーに突入。コールアンドレスポンス、タオル回し、クラップと、メンバーも積極的に観客を巻き込んでいき、どんどん熱気が高まっていく。

アグレッシブなパートから、「Shave Ice」が放たれると一転して爽やかな雰囲気に。さらに、同じくサマーチューン「SUMMER HYPE」、ドライブソング「360°」へと続き、メンバーも笑顔を振りまきながらファンとコミュニケーションを取っていった。幸福感に満たされるなかで続いたのは、ライブ定番曲の「PASION」。最後に観客をこれでもかと跳びはねさせ、この日最高潮の盛り上がりで本編を締めくくった。






















