新着MVランキング:JO1は進化と覚醒を繰り返す 「Handz In My Pocket」は“最高の才能”を宣言する楽曲に
現実を超える映像が描く、JO1の新たなフェーズ
続くCメロは、それらの“モノ”を画面の端々に登場させつつ、メンバーそれぞれのソロパートで構成。空に上っていく川西拓実、暴走する車に取り付く河野純喜などCG全開の派手な映像は、すべてが思い通りになる、そんな可能性を超越した世界を表しているかのようだ。その勢いはさらに増すかのごとく、終盤の大サビでは燃え盛る炎をバックに渾身のダンスパフォーマンスが炸裂。声を合わせ〈we Go to the TOP〉と歌いながら、拳を突き上げ、天を指差す。逆光的効果を狙いシルエットで見せるダンスが、かえって底知れないパワーを感じさせる。ラストはこちらを見つめる大平祥生のカット。そのポケットの中では、また〈熱い何か〉が燃え始めるという意味深な映像で幕を閉じる。
本作でJO1が表現したのは、まぎれもなく“進化”しようとする姿勢だ。〈見せてやるよ Me/覚醒する瞬間〉〈ねぇ何が出るか/予想さえ出来ない/まるで Black box〉と、自分たちの秘めた可能性をアピールしつつ、〈最高の この才能〉で頂点を目指すことを高らかに宣言する。そしてそれを、ヒーローアクションやゲームの世界を彷彿させる、あえて現実離れした映像で象徴的にみせたのが今回のMVと言えよう。
さまざまな大舞台を経験し、パフォーマンスの質やグループとしての一体感を磨いてきた自負はある。しかしそんな現在地すら、彼らにとっては通過点。まだ見ぬ世界へ、限界を超えた高みへ突き進む用意があることを、MVが物語っている。さて、そのポケットから飛び出すのはどんな未来か。勢いに乗る彼らのこれからに思いを馳せたくなる、そんな作品だ。
※1:https://charts.youtube.com/charts/TopVideos/jp/weekly