BALLISTIK BOYZ、第二章突入で示す新しい自分 多彩なソロ活動や海外活動がグループにもたらすもの
2025年3月にベストアルバム『Chapter1』をリリースし、グループの第一章を完結させたBALLISTIK BOYZ。6月からは第二章がスタートし、8月13日にはEP『Stardust Forever』をリリース。同作には様々なタイプの4曲が収録されており、進化した7人の姿が堪能できる作品となっている。そんな同作についてはもちろん、現在開催中のツアー『BALLISTIK BOYZ LIVE TOUR 2025 "IMPACT" ~ASIA~』について、そしてこれからのBALLISTIK BOYZについてなど、たっぷり語ってもらった。(高橋梓)
『Stardust Forever』に感じる確かな自信
ーー第二章がスタートして約1カ月経ちましたが、現状どんな思いで活動をされているのでしょうか。
深堀未来(以下、深堀):燃えたぎっています!
日髙竜太(以下、日髙):「ウワーッ!」みたいな。
砂田将宏(以下、砂田):フレッシュな感じでね。固定観念とか壊して、「今まではこうだったから」というのも気にせず、何事もフレッシュな気持ちで全力でやろうというスタンスです。
ーーそんな今の皆さんを表したのが、今回リリースするEP『Stardust Forever』です。
砂田:はい。理想的な作品ができあがりました。
日髙:このEPは自信があります。誰が聴いても、4曲のうち1曲は絶対刺さる曲があるんじゃないかな。
奥田力也(以下、奥田):表現の仕方など、いい意味で成長が見えていると思います。僕はラップを担当していますが、最近だとメロウな曲だったり、レコーディングでハモリを担当したりしてきました。新鮮な気持ちで楽曲制作することができている流れでの作品なので、その新鮮さが今回のEPでも表現できていると思います。ファンの方々にも新しいBALLISTIK BOYZを見ていただけるのかな、と。
日髙:“ボーカル・リッキー”が楽しめますよ。
松井利樹(以下、松井):“歌!”って感じだよね。
日髙:力也の歌って、ボーカルをメインで担当している4人と声質が全然違うんですよ。多分、一瞬「誰!?」と思っちゃうと思います。甘〜い声。中毒性があるので、何度も聴きたくなるんじゃないかな、と。
奥田:今回は僕だけじゃなく、全員がそういった新しい魅力を見せられていると思います。特に「Shave Ice」では、ほぼ全員が新鮮な姿を見せています。
ーー表題曲「Stardust Forever」も今までとは違ったテイストの楽曲ですね。同曲は6月13日にすでに先行リリースしていますが、周りの反応はいかがでしたか?
日髙:「狙い通り!」と思いました。「IMPACT」というテーマのもとスタートした第二章にふさわしい曲で、「ここからBALLISTIK BOYZの第二章が始まるんだ」とワクワクしてもらえたと思います。配信リリース後もそうですし、『BALLISTIK BOYZ ARENA LIVE 2025 "IMPACT"』のメインテーマのような形でパフォーマンスをしたのですが、その時もすごくいい反応をいただきました。
砂田:みんな「こういう曲できたか」と思っていると思いますね。サプライズ的な。
日髙:そうだよね。だから、そういう意味で「狙い通り」なんです。「いつものBALLISTIK BOYZ」ではない感じの作品にしたかったんです。
ーーたしかに私も拝聴して、「違うアプローチをしている」と感じました。皆さんから見て、今までの楽曲の違いはどこにあると思われていますか?
砂田:全部(笑)! わかりやすい部分でいうと、ラップと歌が明確に分かれているんですね。今までもそういうパターンはありましたが、今回は1人で歌えるというか。それを7人で歌う良さが詰まっていると思います。
海沼流星(以下、海沼):今までの僕らの曲、1人でカラオケで歌おうとすると大変だったんです(笑)。
ーーたしかに(笑)。ひと味違った一体感、ですね。そういった同曲だからこその表現方法もありそうです。
海沼:背中を押してくれるような曲なので、ライブを想像しながらレコーディングをしていて。ファンの皆さんと一緒に楽しむ姿を想像して、気持ちよく歌い上げることを意識しました。小さくまとめるのではなく、大きく想像を膨らませた方が曲に合うと思ったんですね。それが僕らにとってはライブでした。そうすることで、力強さみたいなものがより表現できたと思います。
加納嘉将(以下、加納):出だしは〈時に痛みと過去から学んで/死にたくなるほど悩んで〉という悩みや苦しみをストレートに表現した歌詞なので、その感情を表現することはこだわったかもしれません。かつ、バンドの曲に合うような声質というか、聴きやすい声で歌うことは意識しましたね。パキッと、カチッと。強弱の「強」が続くイメージをしました。
ーーそして、個人的に〈この人生80年 だとしても長そうで短いね〉という歌詞がすごく気になっていて。皆さんが後悔しない人生を歩むために意識していることを教えてください。
深堀:僕は直感でやりたいことをやるし、欲しいものは買う!
砂田:本能型だね。
深堀:うん。我慢はしない、躊躇もしない。あとから後悔するとしても、その時の気持ちを貫き通すタイプなんです。なので「ヤバい、買っちゃった」、「買わなきゃよかったかも」と思うことも結構あります(笑)。でも、今の自分をどれだけ満足させられるかが大切だと思うんですよね。
松井:めっちゃ一緒!
海沼:みんな一緒じゃない? 今が大事です。
砂田:今を全力で生きる。
深堀:自分の人生ですからね。(キメ顔をしながら)何も後悔しない人生なんて楽しくないじゃないですか。
一同:おー! かっけぇ(笑)!
ーー見習います(笑)!
良い曲が増えすぎて「俺たち、壊れちゃうんじゃないか」(日髙)
ーー「All of You」は真夏の夜を感じました。
砂田:まさに、です。ただ、「All of You」は今までの楽曲とそこまで違うタイプではなくて、“今までの楽曲の中にあってもおかしくないものをアップデートした最新版”というイメージです。
ーーそれで言うと「Shave Ice」の曲調も、今までにありそうなテイストですよね。
日髙:サウンド感はありそうですよね。でも、確実に違っていて。ありそうでなかったと言うか、BALLISTIK BOYZがやっていそうだけどやっていなかったサマーチューン。
砂田:今回のEPは楽曲ベースで作られているんです。「第二章開幕のリード曲は『Stardust Forever』にして、新しいインパクトを見せよう」、「それならカップリングはこういう楽曲にしたい」と楽曲を決めるところからスタートしていて。なので、どの曲がリード曲になってもおかしくないくらい、いい曲がたくさん集まりました。実際、EPに入っていない曲もまだまだあります。「これはリード曲にしたいからカップリングで入れるともったいない。次のリリースでリード曲にしよう」と話し合っていて。先を考えながら構成した作品になっています。
ーーそういった背景があったのですね。
砂田:バランスがいいですよね。僕らも第二章を開幕するにあたって、やりたいことを色々と話し合ったんです。僕らがやりたい楽曲、ファンの方が聴きたいだろう楽曲、流行っていてウケのいい楽曲、日本でウケる楽曲、海外でウケる楽曲……と色んな曲があって、「ターゲットを決めて楽曲を絞ってみようか」という話も出ました。でも、良い楽曲に出会えれば、どんなジャンルであろうと「これがBALLISTIK BOYZっぽい楽曲です」というものを確立していけるんじゃないか、それこそ第二章のスタートにふさわしいんじゃないかという結論になりました。なので、今回のEPも新しいジャンルもあれば、今までの僕らっぽいジャンルもあるという。
奥田:なので、次の作品にはまた別のジャンルの楽曲が加わっている可能性も全然あります。
日髙:いい曲が増えすぎそうな予感がしていて、心配です(笑)。ライブのセットリストを考えるのが大変なんですよ。なので、第一章でライブの定番になっていた曲もガラリと変わる気がしていて。どうなっていくんだろうと想像すると怖いですね。俺たち、壊れちゃうんじゃないかって……。
一同:壊れちゃうって何(笑)!?
ーーまさに新生・BALLISTIK BOYZがライブで見られるのかもしれませんね。そして「All of You」のMVが公開されましたが、皆さんの良さはどんなふうに表現されているのでしょうか。
深堀:ひと言でいうなら、「色気」じゃない?
一同:そうかも。
日髙:「Animal」系。ミドルナンバーでMVを出すのは久々ですし、進化した新しい僕らを感じてもらえると思います。
深堀:振りもめっっっっっっっっっちゃいいです。
松井:溜めたな(笑)。
日髙:BALLISTIK BOYZ史上一番かっこいいパフォーマンスになっているんじゃないかと、個人的に思っています。
深堀:バチバチに踊っています。めっっっっっっっっっ……(寝る)。
奥田:寝たらあかん(笑)!
砂田:そういうパターンもあるんだ(笑)。