aoen、困難なオーディションで勝ち取った夢への切符 デビューの心境とメンバーへの率直な想いを語る
今年2月から4月にかけて放送された、HYBE傘下のYX LABELSによる新世代J-POPボーイズグループオーディション番組『応援-HIGH 〜夢のスタートライン〜』(日本テレビ系)。番組内で結成された、優樹(YUJU)、琉楓(RUKA)、雅久(GAKU)、輝(HIKARU)、颯太(SOTA)、京助(KYOSUKE)、礼央(REO)から成る新世代J-POPボーイズグループ・aoenが、遂にデビューする。
リアルサウンドでは、メンバー7人に初インタビュー。デビューに向けての意気込みや、6月11日にリリースされたDebut Single「青い太陽 (The Blue Sun)」について聞くとともに、オーディションについても振り返ってもらった。(編集部)【最終ページに読者プレゼントあり】
「一番しんどかった時期」ーーそれぞれが振り返るオーディション期間
ーーデビューを機に皆さんのことを知る人も多いと思うので、まずはメンバー紹介を兼ねて、それぞれ左隣に座っている人の印象を教えてください。
礼央(REO):輝(HIKARU)さんは僕にとってお兄ちゃん的存在というか。本当にいつも優しくて、自分より他のメンバーのことを気にかけて、サポートしてくれるような最高の人です。
輝(HIKARU):颯太(SOTA)はすごく褒めてくれる人です。しかも、素で言ってくれている感じで、いつも褒められて気持ちいいんですよね(笑)。
颯太(SOTA):京助(KYOSUKE)は双子みたいで。同い年で気を許せる関係でもあるし、ポジティブなので一緒にいて明るい気持ちになれます。
京助(KYOSUKE):雅久(GAKU)は、パフォーマンスの面で言う時はしっかり言ってくれるし、優しい時は優しい。グループ想いで、自分のことよりもグループのことを第一に考えてくれてるなと思います。
雅久(GAKU):優樹(YUJU)くんは本当にメンバー想い。リーダーって本当に大変だと思うんですけど、そのポジションからしっかり逃げずに向き合っているところを尊敬しています。リーダーとして、きちんしなければいけないところはしっかりやってくれるし、ふざけるときはしっかり100%でふざける。そんなaoenのパパが大好きです。僕は最近、優樹(YUJU)くんがツボで(笑) 、僕の笑いの6割は優樹(YUJU)くんが占めてるんじゃないかなってくらい……僕めっちゃ笑うんで、6割って本当にすごいんですよ!
優樹(YUJU):琉楓(RUKA)くんは、本当に愛が深くて情が熱い男なんですよ。些細なことに気づくし、チームを良くするためにどうしたらいいのかを常日頃考えてくれていて。仲間意識も強くて、僕たちのことを悪く言う人がいたら前に立って戦うようなスタンスを感じるというか。本当に愛を感じるので、そこが琉楓(RUKA)くんのお気に入りポイントですね。
琉楓(RUKA):礼央(REO)はマンネで、見た目はほわほわしているイメージがすごく強いと思います。でも、中学生になる前から1人で移住して、練習生を始めて、今回もオーディションに参加していて。みんなには言わないと思うんですけど、この期間までいろんな苦労があったと思うし、彼なりにいろいろ考えて頑張ってきた部分が多いのかなと。もちろん、メンバーはみんなしっかりしているし、真面目だと思うんですけど、礼央(REO)は特に真面目な人なんじゃないかなと思います。
ーー今、デビューに向けて活動していく中で、練習生時代からどんな変化があったと感じていますか?
優樹(YUJU):僕はリーダーという役割をいただいたので、自分の中では使命感とか、責任感とかが大きく芽生えたと思っています。あと、僕たちはファンの皆さんのことを“aoring(アオリン)”って呼んでいるんですけど、SNSを通じてaoringの皆さんからたくさんの声援をいただく中で、自分たちの魅力を精一杯届けられるように、準備して頑張らないとという気持ちになりました。
ーー5月11日にはベルーナドームにて開催された『LIONS BOUQUET SERIES』に出演して、aoringの皆さんの前で初めてパフォーマンスをされましたが、いかがでしたか?
雅久(GAKU):袖で待機している時も、みんなで「ああ、どうしよう、緊張するね」って話していました。でも、「失敗してもいいからaoringに愛を伝えよう」っていう風に思いながら、みんなで頑張りましたね。実際にaoringの姿を見た時は嬉しかったですし、本当に幸せな空間でした。
ーーaoenが結成されたオーディション番組『応援-HIGH ~夢のスタートライン~』(日本テレビ系)についても振り返っていきたいのですが、今回のオーディションは皆さんの中でどのような学びや成長に繋がりましたか?
琉楓(RUKA):オーディションは、自分をより詳しく知る機会になったなと思います。番組ではまだ練習生ではありながらも、限られた時間の中でどれだけ高いクオリティのものを完成させられるかという、プロとしてのスケジュール感や対応を学びました。その中で、自分と向き合って真剣に考える時間が増えました。
優樹(YUJU):グループで1つの作品を作ることをオーディションではたくさんやらせていただいたんですけど、それが練習生の時とは違って。自分が任されたパートとかポジションに責任を持って、チームのために役割を果たさないとという気持ちが強くなりました。逆に言うと、練習生の時は、自分はそれが甘かったのかなと気づかされたり。これからプロとして活動していく中で、チームの1人として使命を果たすという気持ちが身についたなと思いました。
雅久(GAKU):オーディションは、全部の練習生期間を含めて、僕にとっては一番しんどかった時期です。理解が追いつかないことばかりで、自分の中では上手くいかないことも多かったし、不安なこともいっぱいあったんですけど。でも、厳しい環境の中で、できる限りのことを自分でやって、メンタルの面で強くなれたなと思っていて。かなり大変ではあったんですけど、あのオーディション期間があったからこそ、今こうしてデビューを掴めたのかなと思います。なので、時々思い出しつつ……あまり思い出したくないなとも思います(笑)。
京助(KYOSUKE):僕は、自信を持って何かをすることがすごく苦手だったんですけど、シグナルソング「FINISH LINE ~終わりと始まりの~」でセンターをいただいたり、舞台で2回パフォーマンスをさせていただく中で、もっと自信を持ってパフォーマンスできるようになったんじゃないかなと思います。
颯太(SOTA):このオーディションで特に成長したのは、自分を客観的に見るところだと思っています。自分は追加メンバーだったから、他のメンバーと比べて足りていない部分もいっぱいあって。何が今足りないかとか、どうすれば良くなっていくのか、自分を客観的に見ることで見えてくるものがたくさんありました。それに気づけたことで、成長に繋がったのかなと思います。
輝(HIKARU):仲間の存在が大事だということをあらためて知りました。僕は第2区間の「レジェンドJ-POPカバーミッション」で、当初の「Body & Soul」チームから途中で「DESIRE -情熱-」チームに変更になって。「DESIRE -情熱-」のパフォーマンスが個人的には苦手に感じていて、どうしようかなと思っていたら礼央(REO)が「輝(HIKARU)はもっと表情を出した方がいい」って言ってカメラを持ってきて、個人レッスンをしてくれたんですよ。そこでいろんな表情を教えてもらったり、優樹(YUJU)くんや雅久(GAKU)くんも歌の面でアドバイスをくれたりとか。それを受けて、今まで1人で悩むことが多かったんですけど、自分から相談するようになりました。
礼央(REO):僕は、団結力ですね。オーディション期間中、1つの作品をみんなで協力して作るミッションをやりながら、「みんなで団結したらこういう作品ができるんだ」と、あらためて学んだいい機会になりました。
ーーオーディション期間中で、特に印象に残っているエピソードはありますか?
京助(KYOSUKE):僕はやっぱり、最終審査で9人で踊った舞台がすごく印象的で。「9人で踊るのは最後」と思いながら作ったあの最後の舞台は、達成感がありましたね。結果的にみんなで良いパフォーマンスができて、すごく感動しました。
礼央(REO):僕は、ファイナルステージで披露した「Cough Syrup」でイントロのソロパフォーマンスをやらせていただいたことが印象深いです。自分のパフォーマンスから全員の舞台に繋がっていくので、集中力を引き上げさせないととか、どうやったら僕に視線を集められるかとか、色々考えました。フリースタイルだったので、自分でパフォーマンスを作ることの難しさを知りましたね。
雅久(GAKU):僕は投票期間がかなり印象に残っていて。投票期間、僕たちは練習を頑張ることしかできなくて、だからこそ毎日練習を頑張っていたんですけど、その期間にファンの方の……普段からすごく感謝しているんですけど、その存在の大きさを改めて感じました。僕と礼央(REO)に関しては、ファンの方のおかげで掴むことができたデビューなので。あとはaoringにもメンバーのみんなにも感謝しながら、恩返ししていけるように頑張りたいなと思いました。
琉楓(RUKA):思い出というか、僕はオーディション期間中に優樹(YUJU)くんと2人で話す時間が多かったのかなと今になって思いますね。オーディションの途中で僕と優樹(YUJU)くんの2人がお兄ちゃんラインになって。僕たちも年齢的に、チャンスはもう多くない、なんならこのオーディションが最後かもと2人で話していました。だから、デビューメンバーが発表される時に、優樹(YUJU)くんが名前を呼ばれて自分のことのように嬉しかったというか。「選ばれてくれてよかった」って心の底から思いましたし、自分がその後に選ばれた時にも、ふと優樹(YUJU)くんを見たらアイコンタクトをしてくれて。こういうふうにaoenメンバーとして選ばれて本当に良かったなって思っています。
優樹(YUJU):(話を聞きながらうつむく)
雅久(GAKU):泣いてる?
優樹(YUJU):いや、泣いてない(笑)