CUTIE STREET ソロインタビュー Vol.1:古澤里紗、一度は諦めた夢――「アイドルになりたい」強い想いで掴んだ今

“今”を記録するために叶えたい夢

――デビュー後は、本当に怒涛の日々だったんじゃないですか?

古澤:とにかく今日1日を乗り越えることに必死で。自分にファンの人がいてくれるということも現実味がなかったですし、夢が叶ったって実感する余裕もあんまりなくて。だからこそ、ここからが本当のスタートだなって強く思っていました。

――特に印象に残っている出来事やエピソードがあれば教えてください。

古澤:最近あった、ファンの方と1分間電話ができるイベントでのことがすごく印象に残っていて。ある方が、「これまで人生で5人のアイドルを推してきたけど今がいちばん楽しい」って言ってくださったんです。「りさちゃんを推してるこの時間が、人生でいちばん楽しい」って(涙を浮かべる)。

――それは、すごく心に響きますね。

古澤:そんな風に人生そのものを楽しいと思ってくれてるファンの方がいるってことが、すごく嬉しくて。

――AKB48に出会ったことで自分の人生が変わったのと同じように、今度は古澤さんが影響を与える存在になっているんですね。

古澤:AKB48さんを見て、この道を選びたいと思った私にとって、アイドルって存在しているだけでパワーがあると思うんです。だから、自分もこの道を選んでよかったって思うし、感謝しかないです。

――アイドルとして活動を続けている中で、成長したなと感じることはありますか?

古澤:歌は本当に成長したと思います。自分で言うのもなんですけど、(デビューライブの)『TIF』(『TOKYO IDOL FESTIVAL』)のときの映像がヤバすぎて(笑)。出だしのパートがうまく入れなくて。練習でも入れなかったんですよ。リズムとか音程を取ることよりも、とにかく入ることが最優先で。だから音程もリズムも全然取れてなかったんです。でも今は、どういうふうに歌い出そうとか、どんなニュアンスで伝えようってちゃんと考えながらパフォーマンスできるようになってきて。顔の表情も含めて、自分で意識してコントロールできるようになったのは、大きな成長だと思います。

――CUTIE STREETの中で、ご自身の立ち位置や役割を、どう感じていますか?

古澤:よく、“お姉さん”って言われるんですけど、自分では全然そんなつもりはないんですよ。周りがよく見えているって言われることもあるんですけど、それはほかのみんながちゃんと見えているから、私にも見えてるだけで。自分が特別っていう感覚はあまりないんです。

――逆に、CUTIE STREETの中でお姉さんっぽいなって思うメンバーっていますか?

古澤:よく相談するのは佐野愛花ですね。落ち着いているなって思うのは、(板倉)可奈とか、なぎ(真鍋凪咲)とか。すごくしっかりしていて、「えっ、こんなに落ち着いているのに、年下!?」ってびっくりすることもあります。ほかのメンバーもそれぞれ違った形で支えてくれていて。(川本)笑瑠はおしゃべりでいろいろ言ってくれるし、みゆや(増田)彩乃、ぱるもすごく気遣いができる子たちで、あとからLINEしてくれたり、気にかけてくれているのが伝わってくるんですよね。みんなで助け合っている感じです。

――メンバーから受ける刺激や影響も大きそうですね。

古澤:CUTIE STREETには、もともとアイドルをやっていたメンバーが3人いるんですけど、その中で笑瑠はアイドル歴10年で。いろんな経験をしてきたから、アイドルとしてのこともいちばんよく知っているんです。そういう話を聞くと、「アイドル10年ってすごいな」って、あらためて尊敬します。自分もずっとアイドルに憧れていたから、見せ方だったり、放つオーラだったり、本当に学ぶことが多いなって。あとは、ぱるとかなぎは音感がいいので、音程がよく分かっていて。歌で迷ったときはよくアドバイスをもらっています。みんなそれぞれに強みがあって、それがすごく刺激になっていますね。

――活動する中で、古澤さんが感じている課題や思っていることはありますか?

古澤:やっぱりパフォーマンス力と体力ですね。ライブが1時間あると、けっこうヘトヘトになる組なので(笑)。体力をもっとつけたいですし、それと同時に、ライブを観に来てくれた人が、帰るときに「やばかった」「かわいかった」って余韻にひたってくれたら嬉しいんです。家に帰っても、次の日になっても、CUTIE STREETのライブが頭から離れないくらい、そんな存在になれたらいいなって。元気とかトキメキを与えられる存在になりたいです。

――最初のファッション好きの話にも繋がるのですが、古澤さんはご自身でファッションブランド「Me roir」(ミー ロワール)も立ち上げていますよね。

古澤:もともと洋服が大好きだったので、いつかお洋服のお仕事もできたらいいなと思っていたんです。そんな時にちょうどお話をいただいて。仲のいい親友と一緒にブランドを立ち上げたいってずっと話していたので、今だなって。親友がデザイナーをしていたので、一緒に始めることにしたんです。

――ブランド名の「Me roir」には、どういう意味が込められているんですか?

古澤:「ミロワール(miroir)」はフランス語で「鏡」という意味なんですけど、そこから「ミー=私」と「ロワール」に分けて、「鏡に映るあなたと自分」という意味を込めました。双子コーデとかシミラールックをコンセプトにしていて、鏡に映るあなたと私も、自分が映っているあなたと私みたいな世界をイメージしています。

――小さい頃からずっと好きだったファッションと、憧れ続けてきたアイドル活動。その両方を今、同時に叶えているというのは本当に素敵なことですね。

古澤:今世で好きなことを全部やっちゃっているから、来世がしょうもなくなっちゃうかもって思ってます(笑)。

――あははは。最後に、いま思い描いている夢や今後の目標を聞かせてください。

古澤:個人的には、CUTIE STREETとして絶対に写真集を出したい。アイドル・古澤里紗としての姿を、しっかり形に残しておきたいんです。その写真集をパリで撮りたいっていう夢もあって。街並みとか雰囲気がすごく好きなので、パリでの撮影ができたら最高です。

――写真集は古澤さんにとってかなり大きな夢なんですね。

古澤:大きいですね。今をちゃんと残したいんです。アイドルとして活動しているこの瞬間を、CUTIE STREETの一員としての古澤里紗を、ちゃんと記録に残したい。そんな写真集を作るのが、今のいちばんの夢です。

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