二宮和也、木村拓哉、香取慎吾、手越祐也、横山裕……それぞれの個性が光る“ソロ”での音楽活動
二宮和也が、カバーアルバム『〇〇と二宮と2』を7月1日にリリースした。
2022年6月にリリースされた『○○と二宮と』の第2弾にあたる本作には、「未来花」(スキマスイッチ)、「Answer」(幾田りら)、「ラストソング」(Official髭男dism)など、前作同様に自身が選曲してカバーした8曲が収録されている。すべて二宮が“好きな歌”、“歌いたい曲”(※1)だといい、彼が普段どんな曲を好んで聴いているのか知ることができるのも、本作の魅力のひとつだ。
そして、二宮が原曲をどう再構築しているのかも気になるところ。たとえば、前作に収録された「Walking with you」(Novelbright)はケンモチヒデフミ(水曜日のカンパネラ)によってダンスミュージック的なアレンジが施されており、それを二宮が繊細かつリズミカルに歌いこなしているのが印象的だった。また、「Attitude」(Mrs. GREEN APPLE)ではフレーズによって歌い方を変化させ、1曲のなかでさまざまな表情のボーカルを聴かせてくれた。今作も二宮の好きな音楽に触れられると同時に、彼の豊かな表現力を楽しめるアルバムになっていることだろう。
木村拓哉は、昨年8月に約2年半ぶりの『SEE YOU THERE』をリリースした。前作の『Next Destination』に続き、今作でもさまざまなアーティストが楽曲を提供している。そのなかには「No Night, No Starlight」の久保田利伸や、「“10月の恋人たち(Lovers in October)”」の竹内まりやなど、過去に木村が主演を務めたドラマで主題歌を提供したアーティストの顔も並んでいる。ほかにも、前作収録の「Born ready」に続いて明石家さんまが作詞を手掛けた「メニュー」が収録されていたり、TVドラマ『風間公親-教場0-』(フジテレビ系)の主題歌であるUruの「心得」を木村自身がカバーしたりと、まさに彼だからこそ完成できたであろうアルバムに仕上がっているのだ。こうした提供アーティストとの関係性を踏まえながら楽しめるのも本作の特徴だと思う。
香取慎吾は昨年11月に3rdアルバム『Circus Funk』を配信リリース。12月には初のアリーナフェス『“Circus Funk” Festival』を行い、今年5月からは初のソロライブツアー『SHINGO KATORI 1st LIVE TOUR Circus Funk 2025』を開催中だ。『Circus Funk』は全楽曲にゲストを迎えたアルバムで、ツアーにも乃紫やChevon、SHOW-GO、ALI・LEOといった、楽曲でコラボレーションを果たしたアーティストが出演する。そんな気鋭のアーティストと次々に共演していく姿からは、さまざまな世代と積極的に関わりながら、自らのスタイルを更新していこうとする姿勢も垣間見える。アルバムもツアーも、常に変化を求めてきた香取らしさが存分に感じられるのだ。