Aqours リレーインタビュー Vol.7:諏訪ななか 果南は“もうひとりの自分” 「すべての方に今のAqoursを届けたい」

Aqoursは「人生で一番長く続けていること」

――Aqoursの楽曲の中で、自分自身のテーマソングにしたい1曲と、その理由を教えてください。

諏訪:「i-n-g, I TRY!!」です。初めて披露したのが6thライブ(『ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 6th LoveLive! ~KU-RU-KU-RU Rock 'n' Roll TOUR~』)の東京ドーム公演(<WINDY STAGE>)で、たぶんそれっきりなので、すぐに思い浮かばない人もいるかもしれませんが、歌詞がすごくいいんですよ。〈いつでも夢は進行形〉と歌っていて、「今を頑張ろう」という気持ちになりますね。

――Aqoursとして活動する中で、自分が成長したと感じた瞬間は?

諏訪:振り覚えが早くなったなと感じた瞬間です。昔は、比較的簡単な振りでもなかなか覚えられず、苦労していました。しかもフォーメーションもあるから、余計に難しくて。私が立ち位置や動線を間違えるとほかの子に迷惑がかかって全体の見栄えも悪くなっちゃうので、神経を使いました。でも今は、「こんなに難しい振り、できないよ!」と思っても意外とできちゃったりするんです。そういうときに「あれ、成長してるじゃん!」と思いますね。

――諏訪さんにとって、果南はどんな存在ですか?

諏訪:もうひとりの自分です。似ているところはそんなにありませんけど、もうひとつの人格みたいな感覚で捉えています。

――そんなふうに思い始めたのは、いつ頃ですか?

諏訪:明確な時期があるというよりは、長い年月をかけてだんだんと入り込んできたような感じです。それだけ、演じている時間が長いということですよね。TVアニメは2期までやりましたし、劇場版もありましたし。それ以外でも収録する機会はたくさんありましたから。なので、たとえば台本に微妙に果南っぽくない言い回しのセリフがあるとすると、(その台詞を)言えなくなるんですよ。感覚的に「果南じゃないな」と感じ取るんですよね。

――では、諏訪さんにとって、Aqoursはどんな存在ですか?

諏訪:人生で一番長く続けていること、です。中学も高校も3年間だし、10年はなかなか……。もはや人生なのかもしれないですね、私にとっては。

『ラブライブ!サンシャイン!! Aqours First LoveLive! 〜Step! ZERO to ONE!!〜』

――9人でいることも、日常になっていたのでしょうか?

諏訪:そうですね。初期はほぼ毎日一緒にいたので。今は週1回のリハでしかなかなか会わないですけど、それでもあの頃と同じように普通に喋ります。たとえ数カ月ぶりに顔を合わせたとしても、「久しぶりだね」という感じはしません。それが、10年続いているグループということなんでしょうね。

――それぞれの個性はすごく強いのに、ちゃんとまとまっているのがAqoursのすごいところですよね。

諏訪:本当に。性格はバラバラなんですけどね(笑)。たしか、最初に顔合わせをしたときに「キャピキャピした子がひとりもいないね」という話をしたんですよ。ひとり、ふたりくらいはいてもおかしくないのに。今思えば、それがよかったのかもしれません。なんだかんだフィーリングが合ったんじゃないかなと思いますね。

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