First Love is Never Returned、3rdミニアルバムリリース&新曲MV公開 avexと新レーベル設立も

 First Love is Never Returnedが、3rdミニアルバム『POP OUT! III』を本日5月28日にリリースした。

 今作は新録3曲を含めた全7曲入りの作品。フォーマットはデジタルとCDが用意されており、CDはオフィシャルECショップとライブ会場限定で発売されている。これまではKazuki Ishida(Vo/Key/Gt)がすべての楽曲のソングライターを務めていたが、今作では5曲目にKeita Kotakemori(Gt/Key/Cho)、6曲目にArata Yamamoto(Gt/Cho)が参加。より各々のメンバーの音楽的源泉が見える、自由な“ポップミュージック”の集合体に仕上がっているという。

 あわせて、新曲「僕らの行進曲」のMVも公開された。今作の“パイロットソング”だという同楽曲は、Ishidaが作詞作曲を担当。「返事が来ない」という感情を出発点として、スポットライトが当たることがなかった彼自身のバンドマンとしての時間とバンドのストーリーが“てらいのないポップネス”で包み込まれている。MVは前作「挿入歌」に引き続き、バンドと同じく北海道出身のSato Shinyaがディレクター、山口洋介(koe Inc.)がプロデューサーを務めた。

 同楽曲は、バンド史上最もアッパーな仕上がりでありながら、急遽登場するジャズセクションやミュージカルタッチのアレンジなど、これまで通りの“音楽的に一筋縄ではいかないバンドらしさ”が感じられる作品に。こちらも「挿入歌」に続き、ストリングスパートを対バンの繋がりから東出真緒(BIGMAMA)に依頼し、バンド史上最もフックに富んだサウンドにもなっているとのことだ。

First Love is Never Returned「僕らの行進曲」MV

 また、今作のリリースと共に、avexとの新レーベル HEiLO RECORDS(読み:ヒイロレコーズ)の設立を発表。レーベル名には、主に“緋色”や“緋色草”という言葉が持つ“想いが滲む色”や“家族愛”という2つの思いが込められている。北海道の札幌という場所でDIYに活動を行ってきた彼らは「正直、メジャーレーベルのオトナは嫌いだった」と語っているが、メジャーレーベルと手を取る決め手としたのは“人”。「たまたま、信じてもいいと思った人たちがメジャーレーベルの人間だった」とコメントしており、より多くの人に音楽を届けるため、彼らが見つけた“純粋に自分たちのことが好きな人たち”と新たにタッグを組むことを決めたという。

 なおFirst Love is Never Returnedは、今夏にバンド2度目となるワンマンツアー『#FLiNR S/A TOUR 2025 [WHAT IS POP OUT?]』を開催。8月から9月にかけて、大阪、東京、札幌の3カ所を巡る。

First Love is Never Returned コメント

3rd Mini Album「POP OUT! III」のリリース、そしてHEiLO RECORDSという新たなレーベルの設立を発表させていただきます。

「POP OUT!」シリーズの3作目。これまで以上に自由な「ポップミュージック」への挑戦が詰まっています。何よりも、まずはこの音楽に出逢ってもらえることを祈っています。そして、ワンマンツアーでお待ちしています。

そして、新レーベルの設立に関してお話しさせてください。
僕らは今も札幌に住み、皆さんと同じように昼間は仕事をして、有給の計算に日々頭を悩ませながら、音楽活動をしています。いま、ありがたいことに少しずつ僕らと出逢ってくれる人が増えてきましたが、長い間全く陽の目を見ることなく、札幌のライブハウスだけで過ごしていたバンドです。その間には、いわゆる「業界のオトナ」に馬鹿にされたこともあれば、ライブハウスの仲間が理不尽な扱いをされて、やるせない思いをする場面も多々見てきました。要するに、メジャーレーベルのオトナは正直嫌いでした。

だからこそ、自分達のことを純粋に好きでいてくれる人だけから力を借りて、ずっとDIYに進んできたバンドです。そんな中で、自分達のことを好きだと言ってくる「業界のオトナ」と出逢いました。僕らがどれだけそっけない態度をとっても、諦めずにライブハウスに来る変な人たち。余りのしつこさに根を上げて、気づけば何度も酒を飲み、長い時間をかけて最終的に信じてもいいと思った人は「たまたま」avexという会社の人でした。そして、どこかの「会社」ではなく「人」を信じたからこそ、僕らは新たなレーベルを作ることにしました。

HEiLO RECORDSという新たなレーベル名に込めた想いは、「緋色」と「緋色草」というものが持つ「思いが滲む色」・「家族愛」の意です。これから先も僕らは、これまでと変わらない今までの仲間に新たな仲間を加え、すべての音楽に精一杯の想いを詰め込んでいきます。

これは「メジャーデビュー」なんて華々しい物語ではありません。

昼は必死に仕事をして、夜は仄暗いライブハウスから音を鳴らす、有り触れたバンドの物語です。
そんな僕らの姿と音楽が、誰かにとっての救いになる日まで。
諦めの悪いバンドが鳴らす行進曲を、どうか一緒に歩んでくれると嬉しいです。

2025年5月28日夕刻、僕らのホーム・ライブハウスVyPass.から。
First Love is Never Returned一同

『POP OUT! III』

■リリース情報
3rdミニアルバム『POP OUT! III』
2025年5月28日(水)リリース
Format:Digital/CD(オフィシャルECショップ、ライブ会場限定)
Label:HEiLO RECORDS
配信リンク:https://flinr.lnk.to/popout_three

<Track>
01 僕らの行進曲
02 Black or White?
03 それが恋だと言ってくれ!
04 夜的平成浪漫(読み:ヨルノヘイセイロマンス)
05 メモリーフラッグ
06 落日々(読み:らくじつび)
07 挿入歌

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