Maverick Mom「儚夏」、SNS投稿をきっかけにバイラルヒット 若者の心に響く“エモさ”と“共感”

Viral Chart Focus

 Spotifyの「Daily Viral Songs(Japan)」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top Songs」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたランキング。同チャートの4月30日付のTOP10は以下の通り。(※1)

1位:原因は自分にある。「因果応報アンチノミー」
2位:JO1「BE CLASSIC」
3位:AiScReam「愛♡スクリ~ム!」
4位:ライララ「YAJU&U」
5位:佐久間大介「守りたい、その笑顔」
6位:Maverick Mom「儚夏」
7位:中島健人「MONTAGE」
8位:&TEAM「Go in Blind (月狼)」
9位:オグリキャップ(CV:高柳知葉)「∞」
10位:目黒蓮「朝の時間」

 今週のSpotifyバイラルチャートでは、先週との比較でいくつかの大きな変動が見られた。先週はライララの「YAJU&U」が1位を獲得し、AiScReamの「愛♡スクリ~ム!」が2位、JO1の「BE CLASSIC」が3位につけていたが、今週はこれらの上位にあった楽曲がやや後退し、代わりに新顔が登場してきた。特に注目すべきは、原因は自分にある。の「因果応報アンチノミー」が1位に浮上したことだ。また、Maverick Momの「儚夏」は今週6位にランクインし、先週のトップ10圏外から急上昇した。これにより先週トップ10に登場していた目黒蓮の「朝の時間」や深澤辰哉の「iro iro」などSnow Manの楽曲が順位を下げており、新たな勢力による新陳代謝がチャートに起こっていることがわかる。

 急成長中のMaverick Momは、石川県金沢市在住の4人組ロックバンドだ。2022年に結成され、すぐに音楽シーンで注目を集め、オーディションで優勝し『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022』に出演。その後も地元での活動を中心に実力をつけ、2023年にはスピードスターレコーズのオーディションに勝ち抜き、幕張メッセでのイベント出演も果たしている。バンドは結成からわずか2年でライブ動員数やメディアでの露出を増やし、地元から全国にその名を広げつつある。メンバーは20歳前後と若いが、音楽への情熱と実力は確かで、期待感が高まっているバンドである。

Maverick Mom「儚夏」Lyric Video

 Maverick Momの「儚夏」は、今年4月にリリースされた最新EP『COMPASS』からのシングルであり、“夏の恋”をテーマにした青春ロックナンバーだ。キャッチーで疾走感のあるバンドサウンドが特徴的で強い印象を残す。リリックビデオでは、花火や浴衣姿の女性といった夏らしい映像が背景となり、曲の儚さをより際立たせている。

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