如月千早、日本武道館へ 『アイマス』が歩んできたライブの歴史、「蒼い鳥」「約束」…単独公演で届ける楽曲は?
「蒼い鳥」「目が逢う瞬間」「Blue Symphony」…“歌姫”千早が紡ぐ音楽の軌跡を振り返る
少々気が早いが、ここからは千早のソロライブで歌う可能性のある楽曲についていくつか触れていきたい。彼女のアイドルとしての音楽の軌跡を振り返り、武道館公演までの期待をともに高めていこう。
まず、彼女の代表曲を真っ先に挙げるとすれば、「蒼い鳥」以外ないだろう。『鬼滅の刃』の劇伴などでお馴染みの椎名豪が手掛けた厳かなピアノの音から始まるオーケストレーションと、圧倒的な歌唱力で力強く歌い上げる千早のボーカルの組み合わせには、ただただ圧倒される。アーケード版初期から収録されている曲ではあるが、20年経った今でも色褪せない名曲だ。
「蒼い鳥」の印象もあり、ほかのアイドルと比べると千早の楽曲には壮大なバラードナンバーが多く並ぶ。その1つである「眠り姫」は、『眠れる森の美女』をテーマに悲しみを乗り越えて1人で歩き始める力強さを表現した1曲で、アニメではとあるトラブルにより冒頭部分をアカペラで歌うという演出がなされた。そして「蒼い鳥」から約10年後にリリースされた「細氷」も、壮大なオーケストラの流れを引き継ぐ楽曲である。凄味すら感じさせるドラマチックな展開と歌声は、息をするのも忘れてしまうくらいに圧倒的だ。
また、シリーズ初期の楽曲である「目が逢う瞬間」も外せない。アップテンポな打ち込み系サウンドで展開されるキャッチーな1曲で、歌詞では切ない恋模様が歌われるというギャップがたまらない。その切なさに拍車を掛ける千早のエモーショナルな歌声も素晴らしい。
2011年に放送されたアニメシリーズの劇中歌でもある「約束」は7分以上もある壮大なバラードで、千早が抱えていた困難を乗り越えるきっかけとなった、彼女にとってなくてはならない大切な楽曲である。あたたかな鍵盤の響きとふくよかなストリングスの音色、そして気持ちがしっかりと乗った感動的なボーカルは、いつ聴いても涙腺が緩む。アニメ第20話の感動的なシーンも見届けた上で、ぜひともこの楽曲を聴いてもらいたい。
ほかにも、心が温かくなる穏やかなミディアムバラード「君に映るポートレイト」、疾走感あふれるクールなナンバー「arcadia」、千早のキュートな部分が押し出された「choco fondue」、ソロ曲以外にも“青”の楽曲の代表格でもある「Blue Symphony」や、バチバチの熱さを感じさせる「アライブファクター」、音楽の楽しさを届けてくれるハッピーチューン「Eternal Harmony」など、聴きたい曲は盛りだくさん。
シリーズお馴染みの「READY!!」や「GO MY WAY!!」といったアップチューンが歌われる可能性も十分にあるだろう。数々の栄光に彩られた伝説の会場に立つ歌姫の姿を楽しみに待ちたいと思う。