LiSAがステージに刻んできた音楽と人生 歴代ライブと共に辿る、“ロックヒロイン”の軌跡
「私が、私のライブを信じていました」10回目の武道館で描かれた壮大な物語
ーーそのあたりの変化もぜひ観てほしいね。そして、去年の春のライブなんだけども、『iSCREAM』。武道館という舞台の使い方が極まってきたライブ、という印象なんだけども。『COCKTAiL PARTY』にも繋がるストーリーがあったけども、振り返るとどんなライブだった?
LiSA: その前に『Eve&Birth』(『LiVE is Smile Always〜Eve&Birth〜』/2022年)というライブをやらせてもらって、一年くらいライブをお休みさせてもらって。そして、その翌年の秋から『LANDER』(『LiSA LiVE is Smile Always〜LANDER〜』/2023年)というホールツアーをやらせてもらってからの『iSCREAM』で。だから、私にとっては本当の意味で、“明けた”ライブでしたね。『LANDER』ツアーでもコロナ禍は明けていたけど、さらに挑戦していくための計画を立てられる、自分のやりたいことを最大限やれるっていうーー元の世界に戻ったという言い方が合っているかはわからないけどーー次の段階の計画を立てて、その計画に基づいて作れるタイミングで臨んだのが『iSCREAM』でした。
ーーそうだね。本当にコロナ禍が明けたという確かな実感とともに、「さあ!」って再スタートを切るようなタイミングだったよね。
LiSA:はい。だから、i=自分を叫ぶっていう。叫びたかったんだな、って。その気持ちを最大限表現するライブでした。
ーー確か、このライブって、まさに13周年のドンピシャの日にやったんだよね。
LiSA:………(小声で)13周年って中途半端だなって思った(笑)。
ーーははははは! そうか(笑)。
LiSA:あはははは! でも、『COCKTAiL PARTY』をやれると思わせてくれたのは、『iSCREAM』でしたから。
ーーそうだったんだ。
LiSA:自分の身体、自分の歌、楽曲の構成、演出も含めて、「これでやれる!」と思わせてくれたのが『iSCREAM』でしたね。だから、『iSCREAM』がなかったら『COCKTAiL PARTY』はできてないです。思い切り詰め込んだライブでしたね。
ーー『iSCREAM』に関していうと、すごく覚えているのが、ライブが終わったあとの関係者挨拶でLiSAが、「『紅蓮華』も『炎』もやらなくてすみません!」って謝ってた光景(笑)。
LiSA:あははは! そうでした(笑)。「紅蓮華」と「炎」ってすごく大事な時期を一緒に過ごしてきちゃったから、自分のなかでもとても大きな楽曲になっていて。それはたぶん同じ時代を過ごしてきた人たちにとっても、よくも、必ずしもよいだけではない意味でも、そういう楽曲になっていると思うんです。それはありがたいことだし、幸せなことですけど、だからこそ、13周年というある意味自由度の高いライブにおいては歌う場所がなかったんですよね。背負うようにあの精神を歌う場所が、『iSCREAM』には似合わなかった。
ーーああ、そうかもしれないね。すごくわかる。
LiSA:だから、(セットリストに)入れませんでした。でも、申し訳ない気持ちはもちろんありました(笑)。
ーーははははは。でも、あの2曲の無限のパワーを頼りにしなくても大丈夫だという自信が、観てる側にもあったよ。
LiSA:大丈夫でした。私が、私のライブを信じていました。あと、『iSCREAM』での「一斉ノ喝采」がすごかったんです。「一斉ノ喝采」はワールドカップのテーマソング(ABEMA・テレビ朝日 FIFA ワールドカップ カタール 2022 番組公式テーマソング)ではあったけど、まだ当時はコロナ禍で声も出せない状況だったし、いつかライブでその景色を観たいと思っていて。ホールツアーでも歌ったけれど、やっぱり規模は違うから。武道館で「Wow Wow」ってみんなが歌っているのを見て、めちゃくちゃ感動しました。その記憶が強いんですよね。
ーー『iSCREAM』で得ることができた手応えが、『COCKTAiL PARTY』まで繋がっているんだね。で、『COCKTAiL PARTY』では、最後の最後にみんなに「紅蓮華」を歌わせるという(笑)。
LiSA:あははははは! あっ、思い出した。ごめんなさい、戻ってもいいですか?
ーーもちろん。
LiSA:『iSCREAM』は、武道館での、10回目のライブだったんです。10回目と11回目。初めての武道館(『LiSA LiVE is Smile Always~今日もいい日だっ~in日本武道館』/2014年)から10年で。それで、最初の武道館ライブを感じられるような楽曲をセットリストに入れたり、「I'm a Rock star」をお店のてっぺんで叫んで歌うっていう。このライブは、少女が「LiTTLE DEViL PARADE」を歌って始まるんですけど、その少女の願いが叶って、「I'm a Rock star」になって、みんなで喝采するっていう壮大なストーリーがあったんです(笑)。
ーーおお、そのシーンがちゃんと『COCKTAiL PARTY』に繋がるからね。
LiSA:ぜひ繋いで観てほしかったんですよね。なので、『COCKTAiL PARTY』に来てくれた人たちにもその前段の『iSCREAM』を観てもらいたいです。
ーーそんなLiSA特集を、大ボリュームでやってもらうという。
LiSA:こんなに歴史を遡って観ていただけることはなかなかないから。想いを込めてきたその時々の歌と、LiSAの歩みを感じてもらえたら嬉しいです。
ーー変化しながら、深まりながら、覚悟を決めながらやってきた歩みが観れると思います。一つひとつ自分の変化と感情に向き合いながら、無二の歌を歌ってきたLiSAという人の本当の意味での凄みを感じてほしい。ぜひ、この機会にLiSAのいる人生を歩んでほしいなと思います。
LiSA:ありがとうございます。よろしくお願いします。
■番組情報
・『LiSA LiVE is Smile Always~COCKTAiL PARTY~』
SWEET 2025年3月23日(日)午後8:00放送・配信
SOUR 2025年4月12日(土)午後8:30放送・配信
WOWOWライブで放送/WOWOWオンデマンドで配信
放送・配信終了後~1週間アーカイブ配信あり
・『 LiSA LiVE is Smile Always~LiTTLE DEViL PARADE~』
2025年5月放送・配信予定
・『LiSA LiVE is Smile Always~LADYBUG~』
2025年5月放送・配信予定
・『LiSA LiVE is Smile Always~ONLiNE LEO-NiNE~』
2025年6月放送・配信予定
・LiSA Music Video Complete
2025年6月放送・配信予定
・『LiSA LiVE is Smile Always~iSCREAM~』
2025年7月放送・配信予定
特集公式サイト:https://www.wowow.co.jp/music/lisa/
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<締切:3月28日(金)>
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