新しい地図と日本財団による『LOVE POCKET FUND』第5弾支援先発表 輪島市街地の中心に交流拠点設立

『LOVE POCKET FUND』第5弾支援先決定

 新しい地図と日本財団が共同で運営する『LOVE POCKET FUND』(愛のポケット基金)が、令和6年能登半島地震支援プロジェクトの新たな支援先を発表した。

 今回は、復興支援の第5弾として、震災/豪雨で甚大な被害が出た輪島市街地の中心に『コミュニティBASEうるしはら(仮称)』を開設するため、一般社団法人ごちゃらあとに1億3,105万7,301円の支援を決定。リノベーション費用や運営費など最低限必要な費用を対象とする。地域に根付いた拠点となるよう、事業立ち上げ期の2年間の人件費/運営費などもサポートするとのこと。

 『コミュニティBASEうるしはら(仮称)』は、逼迫している現地の医療体制を補完し、特に災害関連死の危険などがある高齢者を支え、さらには輪島市街地全体の復興に寄与するために開設。高齢者を中心とするあらゆる世代の地域住民、復興を支援する関係者、そして医療関係者らが日常的に訪れ交流できる、輪島市河井町の交流拠点となる。

 復興のために住民から譲渡された民家を、隣接する総合診療クリニック『ごちゃまるクリニック』の地域ケア活動を発展させた一般社団法人ごちゃらあとが改築し、運営していく。拠点開設の工事は今年春頃開始され、年内に竣工/運営開始する予定。

 本拠点は、特に震災/豪雨の被害がどちらも大きい輪島市街地の中心に開設され、周辺の仮設住宅からもバスや徒歩でアクセスしやすい立地に。お茶会や季節のワークショップなど、高齢者でも気軽に立ち寄れる場づくりを通じて、クリニックの医療関係者をはじめとした多職種連携や、周辺住民が互いの近況を気に掛け合える状態が生まれ、結果として孤立による健康状態の悪化や災害関連死を未然に防ぐことにもつながるという。

 今回の支援は、“新たな施設の開設”という『LOVE POCKET FUND』として初めての大型支援となる。また、助成を実施する日本財団としても規模の大きな事業となるが、震災直後から支援活動を展開する同財団から見て輪島市街地の被災状況/医療体制の衰退が著しく、エリア全体の住民が医療/福祉という枠組みだけに留まらず、気軽に集い相談できる場所が必要不可欠と判断されたことから、今回の支援の実施に至ったとしている。

稲垣吾郎 コメント

大変な日々をお過ごしの方々に、今回の支援を通じて、安らげる場をご提供できるようにと
願っています。
これからも能登半島の皆さんに寄り添っていきたいと思います。

『LOVE POCKET FUND』

■令和6年能登半島地震支援プロジェクト 第5弾支援先
支援先:一般社団法人ごちゃらあと「コミュニティBASEうるしはら(仮称)」
(理事長:小浦友行。小浦氏が院長を務める「ごちゃまるクリニック」の地域ケア活動を発展させた法人)
支援額:LOVE POCKET FUNDより、1億3,105万7,301円を支援。リノベーション費用や運営費など最低限必要な費用を対象とする。地域に根付いた拠点となるよう、事業立ち上げ期の2年間の人件費・運営費などもサポートする。
内訳:
1.建築費(什器備品費、設計監理費込み)82,577,941円
2.運営費(人件費、光熱水費等込み)48,479,360円
・日本財団の「みんなの憩いの場」プロジェクト:被災地に物理的な交流拠点を設け、災害関連死を防ぐのみならず、その地域の文化・コミュニティを強化することを目指すプロジェクト。「コミュニティBASEうるしはら」も同プロジェクトの一環で設置・運営される憩いの場の一つであり、地域医療との連携に専門性を有する拠点である。

『LOVE POCKET FUND』支援の方法:https://love-pocket-fund.jp/index.html#support

■LOVE POCKET FUND公式サイト
https://love-pocket-fund.jp/

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