THE ALFEE、41年ぶりの『紅白』出場は「若い気持ちで」 新浜レオン、乃木坂46らリハーサルレポ

 本日12月29日より、12月31日放送の『第75回NHK紅白歌合戦』(NHK総合/以下、『紅白』)リハーサルが行われている。出場アーティストたちの会見とリハーサルの模様をお伝えする。

新浜レオン

 『紅白』初出場となる新浜レオンは、木梨憲武がプロデュースを手がけ、所ジョージが作詞・作曲を担当したシングル曲「全てあげよう」を披露する。応援ゲストとして木梨と所の出演が決定しており、今回のリハーサルと会見にも2人が駆けつけた。2019年のデビューから5年。新浜は「『紅白』という舞台を歌手になって言わない日はないくらい毎日目指してきて、『全てあげよう』の制作の時から所さんと木梨さんには『この曲で出たいんです』という思いを伝えてきたので、その舞台に立てると思うと幸せで光栄です」と感慨の思いを述べる。木梨もまたCDのキャンペーン回りとして上野をはじめとした様々な場所を新浜が巡ってきたことを見つめ、“引き摺り回されてきた”一人として嬉しそうに笑みを浮かべた。所は2015年に審査員として『紅白』に出演したことはあるが、ステージでパフォーマンスするのは初めて。リハーサルもしたことがないという所は、「面白そうだから」と木梨に連れられて今回リハーサルに臨んだようだ。リハーサルの模様はマスコミ陣には公開されておらず、本番はどのような内容になるのか質問が飛ぶと、曲の冒頭で木梨が新浜をどかして歌い始め、所が「1回コマーシャル」「VTR回転」と発言すると、冗談混じりに大盛り上がり。本番衣装も今回会見で着用しているものとは別のようだ。会見終わりには、木梨が考案した“膝スラ”こと“膝スライディング”を新浜が披露する異例の一幕も。木梨の「トリオ漫才を終わらせていただきます」という締めの挨拶で、終始笑いの絶えない3人の会見は幕を閉じた。

乃木坂46

 10回目の出場となる乃木坂46は「きっかけ」を歌唱する。『紅白』で「きっかけ」を披露するのは、2021年以来2回目。リハーサルでは、37thシングル曲「歩道橋」のフォーメーションを基調として、センターに遠藤さくら、その両脇に井上和、池田瑛紗が立ち、客席に設置された特別ステージから本ステージへと向かっていく。そこからアンダーメンバーと合流。全員でのパフォーマンスはやがて綺麗な1列となり、一人ひとりが手を差し出す画となって幕を閉じる。

 会見には、梅澤美波、久保史緒里、与田祐希、遠藤さくら、賀喜遥香、井上和、池田瑛紗の7名が登壇。グループキャプテンの梅澤は10回目の出場という重みに触れながら、今年1年『紅白』出場を見据え活動してきたからこその喜びを滲ませる。「きっかけ」は、2016年5月にリリースされた2ndアルバム『それぞれの椅子』のリード曲で、乃木坂46にとって大切な1曲。8年半前の楽曲ということもあり、すでにオリジナルメンバーは卒業。今回は新たなメンバーで「きっかけ」を歌い継ぐ。センターを担う遠藤は客席から登場する演出に「より近くで届けられる」とリハーサルを通じて実感しながら、「今のメンバーで届ける意味」を示していた。また、乃木坂46は、あなたへの歌 特別企画 「ディズニーファンタジーメドレー」にも登場し、「レット・イット・ゴー ~ありのままで~」を歌唱。すでに東京ディズニーシーで撮影済みで、井上は「楽曲へのリスペクトと愛」を感じてほしいと見どころを語った。さらにほかにもコラボレーションがあるのかを問われると、梅澤は「あります」と明言。「ディズニーのコラボもありますし、そこでも歌わせていただくので。明るい雰囲気をみなさんにお届けできるんじゃないかと思います」とほのめかしていた。

THE ALFEE

 「星空のディスタンス」を披露するTHE ALFEEは、1983年以来2度目の出場。実に41年ぶりとなり、その長さは歴代最長記録だという。桜井賢、坂崎幸之助、高見沢俊彦の3人は冒頭のフォトセッションから仲の良さを滲ませ、坂崎は記者のカメラのメーカーを一人ひとり当てながら早々に会場を笑いに包んでいく。出場への意気込みを聞かれた高見沢は、「新鮮な気持ちで、若い気持ちで出たいと思います」と初出場同然の立場だということを伝えながら、「41年分の力でやりたいと思います。50周年を迎えたバンドの姿を見ていただきたい」と今年デビュー50周年を迎えたライブバンドとしての最高峰のパフォーマンスを約束する。1983年の出場を振り返り、楽屋が大部屋と個室に分かれていたまだ“下っ端”だった頃を懐古。今回のリハーサルの模様はマスコミ陣には公開されておらず、どのような内容になるか聞かれると、「星空のディスタンスのようなステージですね」とLEDを使った驚くような演出であることを高見沢が明かした。坂崎と高見沢は70歳を迎え、桜井は来年70歳となる。地毛、歯など、古希を迎えてもなおまだまだ元気な3人のトークは熱を帯びていくものの、時間の関係でここでお開き。坂崎は最後に「軽いお笑いにお付き合いいただきありがとうございました」と記者たちに挨拶していた。

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