TOBE全員集結、東京ドームでの合同コンサートは今に繋がっている 開催の意味合いを今あらためて考える
最終日の公演の模様は、Amazon Prime Videoを通して約230の国と地域に生配信された。この世界同時生配信という試みこそが、滝沢秀明が描いた、TOBEという組織が“日本から、世界へ”を目指していることを強く示していただろう。アーティストたちのパフォーマンスを世界に届けるための扉を開いたことは、そこから彼らが世界へ羽ばたいていく大きなきっかけになったはず。
実際に、Number_iは4月にアメリカで行われた『Coachella Valley Music and Arts Festival 2024』、IMP.は中国で開催された『Chengdu Strawberry Music Festival 2024』、タイで行われた『MIXEDPOP BANGKOK 2024』と、のちに海外イベントに出演して現地でのパフォーマンスも叶えている。
そこにひとつ付け加えるのならば、生配信とは、どこにいても誰もが同じようにライブを鑑賞できるということ。どんなに観る人の母数が増えようとも、結局のところ、エンターテインメントはひとりの人間の心を動かすものであることに変わりはない。誰ひとり置いていかず、一人ひとりのファンに向き合っていく姿勢も、この生配信の取り組みには表れていたように思う。
TOBEのアーティストたちがそれぞれ羽ばたいていく、その原点となった『to HEROes』。振り返ってみると、さまざまな面で、当時で言う“未来”、つまり“今”の活動に繋がるステージだったのだ。
映像作品がリリースされた今、あらためて公演を思い返し、現在の彼らの活躍と照らし合わせながら思う。いつの日もエンターテインメントの力で私たちを楽しませてくれる彼らは、やはり“HERO”だな、と――。そして、かけがえのない“HERO”たちの物語はこれからも続いていくのだ。
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