櫻坂46 井上梨名&村井優、秘めた葛藤と悔しさを力に “BACKS”というもう一つの可能性と進化を語る

「選抜は選抜、BACKSはBACKSで櫻坂46の魅力を発信できるものがあるはず」

──村井さんはこの曲で初めてBACKSメンバーとして活動、しかもオリジナル曲でセンターを務めるのが初めてとなります。選抜から外れたことも含め、不安やプレッシャーもあったと思います。

村井:そうですね。センターって特別なポジションであって、自分が表現したいことを真ん中で表現できることはすごく素敵だなと思っていたし、なおかつBACKSという特別な場所でセンターを務めさせていただくことは自分の将来にとっても「これを頑張れたら強くなれるんじゃないか」と思っていて。だから、「絶対に胸を張ってやり抜きたい」とこのポジションをいただいた時に心に決めたんです。何より私は、選抜とBACKSに隔たりだとか差みたいなものはないと思っていて。選抜は選抜、BACKSはBACKSで櫻坂46の魅力を発信できるものがあるはずなので、最初こそ選抜から外れたことは悔しさもありましたけど、活動が進むにつれてどんどんワクワクするようになっていました。

──まさにおっしゃるようなことを、僕も『BACKS LIVE!!』を観ていると常に感じるんです。櫻坂46全体のライブとしてできること、表現できることはもちろんたくさんありますけど、『BACKS LIVE!!』ってグループとしてのもうひとつの可能性を示す場ですよね。

村井:そうです。私も『BACKS LIVE!!』を観て同じことを感じていました。

──こういう見せ方もできるという実験の場でもあるし、グループの幅を広げるための重要な活動だと思っていて。それを今年はすでに3回、毎回違った形で提示してきたからこそ、12月に控えた『10th Single BACKS LIVE!!』も非常に楽しみなんです。

村井:嬉しいです。まだ内容は決まっていないですけど、新しい私、新しいBACKS、新しい櫻坂46の姿をお見せしたいです。

井上:なので、期待していてください!

──井上さんから見たセンター村井さんってどうですか?

井上:MV撮影の時も本人は「緊張で眠れなかった」と言っていたのですが、何の心配もいらないぐらい頼もしい存在です。ダンスが圧倒的に上手だってことはメンバーはもちろん、Buddiesの皆さんも知っていると思うので、安心していろんなことを任せられる子だなと思うし、いろんなことに前向きに頑張っている姿も本当に素敵です。『そこ曲がったら、櫻坂?』(テレビ東京系)やバラエティ番組ですごく一生懸命に、不器用ながらも真っ直ぐ向き合っている姿勢は、私たち二期生とも重なるところがあって。なので、優ちゃんを見ると「こういう子が後輩にいてくれて嬉しいな」って素直に思います。

村井:嬉しいです。

──では、村井さんから見た先輩・井上さんってどんな存在ですか?

村井:今回、私にとって新しい環境だったんですけど、井上さんがいるってだけで心持ちが全然違って。井上さんがいてくれることですごく安心できたんです。本当に頼りになる先輩で、ずっとついていきたいなと思うようなカッコいい存在です。

井上:(真顔で)おお……。こういうことを言われている時、どんな顔をしていいのかがまったくわからなくて(笑)。でも嬉しいですね、後輩からそう言ってもらえるのは。ありがとう!

──今回のシングルにはBACKS楽曲としてもうひとつ、「19歳のガレット」というポップな楽曲も収録されています。「僕は僕を好きになれない」とは対照的な曲調ですね。

井上:明るい曲調で、本当に可愛らしいです。

村井:この曲の主人公は19歳ということで、歌詞からもすごく初々しさが伝わってきて。君という好きな存在に対して真っ直ぐなところが表れている、すごく素敵な楽曲だと思います。

井上:ライブでこういう可愛らしい曲を歌うと、ほかのカッコよくてバキバキ踊る曲とのギャップを出せて、もっとファンの方の心を掴めるんじゃないかなと思いました。もちろんカッコいい曲もどんどんお見せしたいですけど、こういう可愛い曲も含めていろんな私たちを楽しんでもらいたいですよね。

村井:早くライブでパフォーマンスしてみたいですし、どんな振りが付くのかも含めて今から楽しみです。

関連記事