岡田武史×ラモス瑠偉×橘ケンチ×EXILE TETSUYA座談会、『EXILE CUP』を続けることの意義
子供達が持つ夢から学ぶこと
――「子どもたちの夢を叶える場所」であることはもちろんですけど、それが多くの人たちにとって「学び」の場所になるような……「学び」といえば、岡田さんが学園長を務められるFC今治高校・里山校も、今年の4月から本格的なスタートを切りましたよね。
岡田:そう、よくぞ聞いてくれました(笑)。すごい反響なんですよ。オープンスクールをやったら、あっという間に埋まってしまったし、体験入学みたいなものもすぐにいっぱいになって。とにかく、反響がすごいんです。それこそ、トヨタの豊田章男会長も、今度来校するって言ってくれているし、今、講師で来てくれている野田秀樹さんにしても、みんな向こうのほうから「行くよ」って言ってくれて、HIROさんもカリキュラムパートナーに入ってくれて。やっぱり、みんな思っているんですよ。学校の先生も教育者も、それこそ財界人や文化人まで、教育っていうのは社会に出るための準備だけど、社会がこんだけ変わっているのに、教育は昔と一緒のやり方でいいのかって。ところが、教育っていうのは間違ってはいけないので、誰も新しい一歩を踏み出さないんですよ。だけど、僕は教育に関してはド素人なので、そんなのやってみないとわからないじゃないかって言って、自分が思うようなことを、自分が思うやり方でやり始めたら、みんながバーッとついてきてくれて。
――『EXILE CUP』の始まりも、そういう感じだったのかもしれないですよね。ちなみに、LDHもEXPG高等学院を立ち上げて、TETSUYAさんは、昨年度までその学長を務められていたわけですが……。
TETSUYA:そうですね。EXPGというダンススクールがあって、さらに高等学院ができたこと自体、だいぶイノベーションしているなって感じがしますよね(笑)。そう、実は僕も先日、FC今治高校に、講師として行かせてもらって……。
岡田:そうだ、来てくれたんだよね。
TETSUYA:はい。FC今治高校の生徒さんたちに向けて講義をさせていただいたんですが、逆に僕のほうが勉強になったところがすごいあって。そこに通う学生たちの考えが、僕のまわりにはいないような考えだったんです。たとえば「夢は何ですか?」「将来やりたいことは何ですか?」って聞いたときに、僕のまわりだと、アーティストになりたいとかダンサーになりたいっていう夢を話してくれますが、FC今治高校の生徒たちは、今、こういう社会問題があるので、それを解決するためのこういうシステムを作りたいですとか、そういう夢を語ってくれるんです。そういう学生たちが今治に集まっているというのは、本当にすごいことだなって思いましたし、日本の未来は明るいなって、すごく感じる出来事でもありました。
岡田:まあ、生意気なことを言っている生徒ばっかりだよ(笑)。
TETSUYA:いやいや(笑)。
『EXILE CUP』が夢を循環させるものになれば
――(笑)。では最後に改めて、『EXILE CUP』を続けることの意義、そして将来的な展望について聞かせていただけますか?
ラモス:とにかく、最高の大会だと思います。だから、これからも続けてほしいですよね。みなさん大変だと思うけど、私もできることはやっていきたいと思っていて。でも、さっき言ったように、『EXILE CUP』をやっていること自体は、もう結構知られていると思うんですよね。どこに行っても、サッカーの指導者の人たちから『EXILE CUP』に出たいって言われるから。サッカー関係者には、もう結構知られていると思う。それも、これだけ長いあいだずっと続けてきたからこそであって。なので、これからも、みなさんと力を合わせて、できる限り長く続けていたいなって思っています。
TETSUYA:今後も続けていくことはもちろん、それをさらに広げていきたいなっていうのは思っていて。今回からケンチがこういう立場になって、全国を回っていろいろなものを見たり、いろんな人と話したりしながら、来年からこうしようとかああしようみたいな構想を練っているので、多分来年は、またちょっと進化した大会になるんじゃないかと思いますし、僕は僕で、来年もまた変わらず「クラッキ!ダンス」を普及しに、この場所に来ると思うので(笑)。いずれにせよ、大会関係者以外の人たち――それこそ地域の方でも、僕らのファンの方でも、誰でも一日楽しく過ごせる大会だと思うので、是非遊びに来てくれたら嬉しいです。
岡田:そう、今年はちょっとお遍路に行っているので参加できなかったんだけど、それがなかったら絶対FC今治高校の生徒たちも手伝いに来ていたと思うんだよね。だから、来年は一緒に何かやりたいよね。それこそ、FC今治高校の校歌を作ってくれた(白濱)亜嵐に来てもらって、一緒に校歌を歌うとか(笑)。
――橘さんは、いかがですか?
橘:先ほども言ったように、気候のこともあるので、来年はちょっと時期だったり場所のことを考えたいなっていうのと……この大会って、良いことしかない大会なんですよね。子どもたちはもちろん、LDHの社員たちにとっても、普段はできない体験を生み出せるーー普段、ダンス界で活動している僕らが、それとはまったく違うサッカー界の人たちと絡むこともできるし、いろんな地域の方と結びつくこともできるわけで。これを10年、20年続けていくことが、LDHの幅を広げることになっていくだろうし、Social Innovation Officerという立場としては、まだまだやれることはたくさんあるなって思っています。
――この活動を通して、いろいろと視野が広がったり、さまざま地域との繋がりも生まれるでしょうし……。
橘:そうですね。実際、いろんなところで味方といいますか、協力してくれる方々も増えていて。あと、LDHは今、「Circle of Dreams」――「夢の循環」というものを、ひとつのパーパスとして掲げているのですが、子どもたちが夢を叶える場所を作るというのはもちろんなんですけど、たとえば『EXILE CUP』に参加した子たちが、将来また違った形で『EXILE CUP』に帰ってくるとか、そうやった夢がどんどん回っていくというのは、この大会を通じて、もっともっと発信していきたいなって思っていて。これは先日、とあるイベントでご一緒したときに、岡田さんがおっしゃっていたことの受け売りなんですけど……。
岡田:えっ、何だろう?
橘:いや、夢が回っていって、一周すると高さが上がっているというか、同じことの繰り返しなんだけど、それがらせん状に上がっていくみたいなことを岡田さんがおっしゃっていて。LDHが掲げる「Circle of Dreams」って、まさにそういうことだなって思ったんですよね。同じことを一生懸命やりながらも、その厚みと深さをどんどん増していくという。『EXILE CUP』も、そういう大会にしていきたいなっていうのは、今すごく思っていることなんですよね。
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