f5ve「ありのままを見せることが私たちの強み」 「UFO」でも存分に発揮したオンリーワンの魅力

「UFO」でも意識している発音の“違和感”

SAYAKA

——新曲「UFO」はこれまで見せてきたグループの数々の魅力を凝縮したサウンドだと思いました。メタリックな音が満載なのに人の温もりを感じさせ、外国のリスナーを意識しながらも日本語の響きを大切にする、しかもデビューから一貫しているナチュラルなムードもしっかりキープしています。

RUI:欧米でUFO(Unidentified Flying Object)といえばエイリアンや、未確認飛行物体を連想する事が多いそうですが、日本ではそうしたものに加えてクレーンゲーム機も連想できますよね。この曲は欧米と日本、どちら側の解釈にも当てはまるような仕上がりになったと思うんです。ガチャポンを連想させる“ガチャガチャ”っていう擬音も取り入れていて、歌詞もクレーンゲームが上手すぎてエイリアンなのではないか、といった風に遊び心がある内容にもなっているのが、他にはない魅力になったのではないでしょうか。

——言葉の乗せ方も特徴がありますよね。海外に向けて発信しようとすると、英語的な発音を重視しがちですが、「UFO」は日本語をはっきりと歌っている印象があります。このあたりはBloodPop®さんから「こう歌ってくれ」と具体的な指示があったのでしょうか?

KAEDE:ありました。私のパートだと、〈ジャックポット machine is broke〉。このジャックポットを「より日本語っぽく歌ってほしい」とアドバイス頂いて。「“ジャックポット”ってカタカナ英語風にはっきり発音してみてほしい」と。あとは「日本語をより日本語っぽく歌ってみて」とか、逆に「ここはもう少しナチュラルに日本語っぽくないように流してみよう」など。ユニークなアドバイスばかりでした。

RURI

——本当に変わっていますね。英語は英語らしく、日本語は日本語らしくナチュラルに歌うグループが多いと思います。

KAEDE:言葉のイントネーションを意識的に変えてみる試みは、実はデビュー曲の「Lettuce」から続いています。日本語をナチュラルに言わないことで「おっ、なんだ、今のフレーズは?」と、日本語が分からなくても面白く感じれるのではないかとBloodPop®は考えていると思います。英語の曲が世界にありふれているからこそ、日本語の響きがフレッシュに届く。サウンドも日本のカルチャーを意識したものであればよりインパクトがある。そんな彼の狙い通りに仕上がったのが「UFO」だと言えると思います。

MIYUU

——「UFO」のパフォーマンスで特に観てもらいたいところはありますか?

SAYAKA:サビでやるエイリアンのポーズです。この振り付けの難易度が高く、移動も激しい。大変だった分、見ごたえがあると思います。

f5ve - UFO (Official MV)

MIYUU:「UFO」のミュージックビデオも必見です。エイリアンのf5veとアンドロイドのf5veが登場するのですが、後者ではこの映像でしかやっていない動きを披露しています。アンドロイドということでちょっとロボットっぽいというか、表情や顔の角度を意識して仕上げました。いつもの私たちらしいグルーヴ感のある滑らかなパフォーマンスとは違いますし、楽曲の良さをより際立たせる演出になったと思いますので、そのあたりを特に観てほしいです。

f5ve結成前の経験がステージへの自信に

——みなさんはf5ve結成前からすでにプロとしてのキャリアがありますよね。過去の経験が今活かされているなと思う瞬間はありますか?

RURI:以前のグループでボーカルに加えてダンスをやっていたのは大きかったかなと思います。マイクを持ちながら踊るって簡単なように見えて、実はすごく難しいのですが、それをずっと経験してきたのが、f5veでの活動でも活かされているのは確かです。

MIYUU:ステージに立ったときの自信、これから演じるんだという気持ちにすぐに持っていけるのは、過去の活動のおかげだと思います。あとは表現の引き出しの多さでしょうか。f5veは曲ごとにスタイルが変わっていくので、自分のアイデアも豊富ではないと理想的な表現ができない。そういった点で前の活動が活かされています。

——f5veは将来的にどのようなグループになりたいと考えていますか?

KAEDE:私たちの活動を通して、リスナーのみなさんのネガティブな気持ちをポジティブに変えていけたらいいなと。とにかくそれがいちばんの願いです。このインタビューの冒頭でも話したように、f5veは“ありのままの姿”を大切にしているグループです。何が美しいとか、この年齢なら何をすべきか、女性はこうあるべきなど、固定観念ってまだまだたくさんあると思います。いつの間にか定まってしまった基準みたいなものを壊していきたいなっていう風に思っています。枠とか形にとらわれずにいろいろなことにチャレンジする私たちを見た方が、「自分もありのままで生きていいんだ」って自信を持ってもらえたら良いなと思います。

——最後の質問になりますが、みなさんにとって音楽とは何でしょうか?

RUI:少しおかしな表現かもしれませんが、“鎧(よろい)”です。音楽が好きなおかげで私はステージに立てるし、常に自分らしくいられる。さらに私を守ってくれます。心が傷ついているとき、音楽が鎧となってカバーしてくれて、同時に自信につながる何かを与えてくれる。だから聴くのも好きです。

MIYUU:音楽とは“パートナー”でしょうか。私は音楽の仕事をしているし、オフのときも音楽を聴いている時間が大半を占めます。気分をリセットしたいときや、逆にモチベーションを上げたいときなど、どのタイミングでも音楽が必要です。ずっとそばにいてくれる存在です。

KAEDE:音楽は“DNA”ですね。私って音楽で気持ちが左右されるタイプなんです。なので、たまたま聴いた曲が明るかったらポジティブになれるし、チルな曲調やバラードが流れればリラックスしたり、心寂しくもなったりと、感情を揺さぶられます。となると、遺伝子レベルで音楽が組み込まれているんだなって思います。

RURI:音楽は常に味方でいてくれるもの。いつでも自分に寄り添ってくれるし、否定もしない。そんなところが大好きです。

SAYAKA:ファンのみなさんとつながれる場所だと思います。私たちの曲で踊ってくれたり、DJの方がカバー&リミックスしてくれたりと、曲が自分たちの手元を離れて育っていく様子を見るのがとても嬉しいし、リスナーの皆さんととつながっていると実感できる。それが何よりも幸せです。

——ありがとうございました。今後の活躍に期待しています!

KAEDE:時期は決まっていませんが、私たちのアルバムも楽しみにしていてください。いろいろな曲をレコーディングしているのですが、今まで出した曲とはまったく違うテイストの楽曲も詰まっていて、きっと充実した作品になると思います。

SAYAKA:日本のメディアにも出演する機会があると思うので、私たちに興味を持ってもらえたら嬉しいです。f5veをよろしくお願いいたします!

※1:https://realsound.jp/2024/08/post-1757667.html

f5ve「UFO」

■リリース情報
3rdシングル「UFO」
2024年10月17日(木)Digital release
配信:https://orcd.co/f5ve_ufo

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