村井邦彦 × 野地秩嘉 × 北中正和トークイベント『YMO前史 1934−1979』開催へ

 「翼をください」「虹と雪のバラード」などを生んだ作曲家であり、荒井由実(現・松任谷由実)やイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)を輩出したアルファレコードの設立者でもあるプロデューサー・村井邦彦が、ノンフィクション作家の野地秩嘉、音楽評論家の北中正和を迎えて、10月26日15時より渋谷パルコDGビル18階 Dragon Gateにてトークイベント『YMO前史 1934−1979』を開催することが決定した。

 村井邦彦は、文化人が集ったサロンとして知られるレストラン「キャンティ」(東京・飯倉片町)の創業者であり、国際文化交流プロデューサーとして活躍した川添浩史(紫郎、1913~70)の半生を描いた小説『モンパルナス1934』(blueprint)を2023年に上梓している。同書では、川添の没後にアルファレコードからデビューしたYMOの世界進出は、川添の薫陶を受けた村井がアヅマカブキの欧米ツアーをモデルにしていたという事実もドラマチックに明かされている。2018年10月に上梓したエッセイ『村井邦彦のLA日記』(リットーミュージック)、2024年5月に上梓した回想録『音楽を信じる We believe in music!』(日経BP)とあわせて読むことで、さらに同時代への理解が深まるはずだ。

 野地秩嘉は、1994年に刊行されたノンフィクション『キャンティ物語』(幻冬舎)の著者であり、当時「キャンティ」に集まった人々に緻密な取材をしている。今回のトークイベントでは、当時出会った人々についてのエピソードを語ってもらう予定だ。

 北中正和は、音楽評論家としてYMOをはじめとしたアルファレコードのアーティストへ数多くの取材を行っているほか、ワールドミュージックの研究者としても知られている。20世紀にポピュラー音楽が形成されていく過程の中で、特にフランスはどのような状況にあったのか。『モンパルナス1934』の時代、川添浩史がパリで聴いていた音楽に迫る。

 さらに、9月8日に永眠した川添象郎の自伝『象の記憶 日本のポップ音楽で世界に衝撃を与えたプロデューサー』(DU BOOKS)を紐解きながら、故人との思い出も語る予定だ。川添浩史の息子だった川添象郎は、1969年にミュージカル『ヘアー』来日公演をプロデュースし、1970年代半ばからはアルファレコードの制作担当役員として、村井邦彦とともにYMOの海外進出などに尽力した。背景にはどんなエピソードがあったのか。その人となりとともに振り返る。

 本イベントの観覧費は無料で、本日10月12日よりblueprint book storeにて予約を受け付けている。定員に達し次第、予約は終了となる。なお、本イベントはリアルサウンドの公式YouTubeチャンネル「Real Sound Music」での配信も予定している。

 なお、本イベントの会場では関連書籍の販売も行う。当日購入した方は、トークショー終了後、村井邦彦のサイン会に参加可能だ。

■イベント情報
「MO前史 1934−1979」
登壇者:村井邦彦、野地秩嘉、北中正和
日時:2024年10月26日(土)15:00 ~ 16:30
開場:14:30
場所:〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1
渋谷パルコDGビル18階 Dragon Gate
※受付は渋谷パルコDGビル10階になります。詳しくは以下のアクセスをご確認ください。
アクセス:https://www.garage.co.jp/documents/company/ja/access_shibuya.pdf
参加費:無料
イベント参加方法:blueprint book storeにて電子チケットをご予約ください。
※先着順で、定員に達し次第、予約は終了となります。
問合せ:株式会社 blueprint 書籍部 宛
電話 03-6452-5160
予約詳細はこちら:https://blueprintbookstore.com/items/67077042900a510b508f5a29
配信はリアルサウンドのYouTubeチャンネル「Real Sound Music」にて
https://www.youtube.com/@RealSoundMusic

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