TOMORROW X TOGETHERとMOAの“ずっと一緒にいる”という約束 ドーム公演で確かめ合った愛と絆

 「今日という日を記念して、この歌を一緒に歌いたいです」とBEOMGYUが切り出すと、5人はデビュー曲の「ある日、頭からツノが生えた(CROWN)[Japanese Ver.]」を歌い上げた。「僕たちにとって大切な曲です。この曲がなかったら、僕たちはここにいなかったかもしれない」としみじみと語り、応援してくれるMOAへの感謝をあらためて伝えるTAEHYUN。そして、「お返しとして」と彼が歌い始めたのは、Official髭男dismの「Pretender」だった。TAEHYUNの透き通るような歌声が響きわたり(しかも藤原聡がライブで行うアレンジも取り入れたリスペクトのこもった歌唱だった)、その後ろでバンド演奏を真似する4人の姿も微笑ましい。

 続けて「Trust Fund Baby」を5人でしっとりと聴かせると、2組に分かれ、まずBEOMGYU、TAEHYUN、HUENINGKAIが「Quarter Life」をダンサーとともに力強く披露。SOOBINとYEONJUNは「The Killa (I Belong to You)」を大人の色気たっぷりにパフォーマンスした。ふたりのセクシーな表情、しなやかな身のこなしに、会場からは黄色い歓声が飛び交っていた。

 「PUMA」「Good Boy Gone Bad [Japanese Ver.]」と続き、「Growing Pain」ではHUENINGKAIがギターを抱えてパフォーマンスするなど、ワイルドな一面も見せた終盤ブロック。再び映像が挟まれ、オープニングから続く5人の成長を描いたような物語の中で、彼らは5本の線路が交わる場所に佇んでいる。その映像と連動するように、センターステージに座り込んだ5人は「Dreamer」を伸びやかに歌い上げた。

 「ひとつの誓い (We’ll Never Change)」の後、「今日一緒にした大切な約束を忘れないでください」というSOOBINの言葉に続けて「I’ll See You There Tomorrow」が届けられた。今回のツアータイトルの<ACT : PROMISE>には、“僕たちが共に過ごす明日を約束し、共に未来と希望に向かって進む”という意味が込められているという。「明日で待っている」と歌われるこの曲は、そんなツアーの本編を締めくくるのになんて相応しい楽曲なのだろう。歌い終えた5人は、横一列に並んで互いの小指を結び合い、静かにステージを後にしたのだった。

 アンコールで5人は「僕たちと一緒にいてくれるよね?」と問いかけ、MOAからは「約束するよ、MOAはいつまでもTXTを愛し続けるよ」と書かれたメッセージカードが掲げられた。それを受け取った5人も、「約束するよ、僕たちはいつまでもMOAを愛し続けるよ」という言葉を送り返す。MOAと5人の約束が、ステージ上で交わされた瞬間だった。

 今日を振り返っての感謝のメッセージを一人ずつ届けた後、最後に5人はもう一度トロッコに乗り込んで「Dear Sputnik」「MOA Diary (Dubaddu Wari Wari) [Japanese Ver.]」をMOAの近くで届けていく。水鉄砲を手に、終いにはお互いに打ち合ってびしょ濡れになる5人の顔には、最後までキラキラとした笑みが浮かんでいた。

 「今日も明日もずっと一緒にいようね」とMOAとともに唱えながら、ステージ上で手を重ねた5人。その姿は、メンバーとMOAは強い絆と愛で結ばれているのだと伝えているようだった。そして、翌日のツアーファイナルでは、『TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR <ACT : PROMISE> ENCORE IN JAPAN』を冬に開催することが発表された。これもまた彼らが新しく交わした約束であり、“ずっと一緒にいる”という誓いを果たすためのものでもあるだろう。

 MOAと交わした大切な約束を守り抜く。そんな彼らの強いメッセージを届けるための時間が、この<ACT : PROMISE>だったのだ。

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