BE:FIRST、『2:BE』で首位獲得 ボーイズグループ新時代を切り開く音楽的魅力を徹底分析

 終盤に登場する「Bump Around」と「Blissful」は東京を拠点とするアーティスト集団・INIMIが手がけた作品で、いずれもグループの底知れない野心が全面に表れている。とりわけ「Bump Around」の〈普通って何?〉と問いかけるメッセージや、「Blissful」における〈常識はたまに邪魔になる/その先を探しにここまで来た〉の一節は象徴的だ。

BE:FIRST / Blissful -Music Video-

 総じて、ヒップホップを主軸にした多種多様なトラックの上で、グループの持つ高い意識や理想、あるいは品格やプライドといったものまで表現されたアルバムと言える。そうした“人としてかくあるべき”といった姿勢が、BE:FIRSTの大きな人気を支えているのだろう。メンバーたちの魅力ももちろんだが、楽曲で表現されるある種のフィロソフィーが幅広い共感を呼んでいるように思う。しかも、そうした中にも「Guilty」や「Selfish」のような人間味のある一面も描かれる。その多面性を保ちながら、理想に向かってひた向きに切磋琢磨する彼らの姿勢が、現在のボーイズグループ全盛の時代を生き抜く鍵となるのかもしれない。

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