aimiが貪欲な女性達に捧げる今夏のパーティソング 生まれ変わって手にした新たな価値観も

LEJKEYSと過ごした夢のような時間

ーー「I’m OK」は、Jhené Aikoなどを手掛ける世界的プロデューサーであるLEJKEYSとの制作が話題になりました。LEJKEYSからの誘いで制作が実現したそうですが、彼からDMが届いたときの感想は?

aimi:ここまでの音楽生活が報われたような気持ちでした。本当に忙しい時期だったんですけど、東京に来ているタイミングでどうしてもお会いしたいと思って、無理やり調整できた日がたまたまピタッと合った。本当に運命的でした。

――Shingo.Sを加えた3人でのソングライトセッションはどのように進んでいったんですか?

aimi:当日は午後くらいから集まって5時間くらいスタジオにいたのかな。そこで「I’m OK」を含めて何曲か作りました。「I’m OK」は原型となったトラックを聴きながら私がフリースタイルでメロディを何本か録って。それをShingo.Sさんと持ち帰っていろいろ組み替えたものに私が歌詞と仮歌を入れてアメリカにいるLEJKEYSに送り、彼が構成やビートを変えてアレンジを加えてくれました。ただ、私の喉の問題があって半年以上レコーディングができない時期があったんです。その間にまた歌詞を書き替えてできあがったのが「I’m OK」です。

――ということは、LEJKEYSと作ったデモは他にもあるということですか?

aimi:もちろん。時期を見て今後リリースできたらいいなと思っています。

――とにかくメモリアルなセッションだったんですね。

aimi:そうですね。「本当に今日、LEYKEYSと一緒にスタジオに入って、焼き鳥食べたんだっけ?」「え、これ夢かな?」みたいな感じでした(笑)。

――LEJKEYSに関しては、Jhené Aikoのプロデューサーという認識が一番強いですか?

aimi:LEJKEYSのシグニチャーサウンドが出ているのがJhené Aikoの作品だと思うんです。二人の共作は2017年のアルバム『Trip』に始まり、2020年リリースの傑作アルバム『Chilombo』から最新シングル曲「guidance」まで続いている、名タッグだと思います。私の中ではLEJKEYSのソロ名義くらいのサウンドを出してほしかったから、プロデューサーとしてはもちろん、1人のアーティストとコラボした感覚ですね。

着実に広がっているR&Bの輪 ワンマンライブも視野に

――「I’m OK」をリリースしたタイミングでR&Bキュレーションプロジェクト「R&B Lovers Club」をローンチしました。これはどんな思いから始めたんですか?

aimi:今年の3月に発売された『オルタナティブR&Bガイド』という本にインタビューで参加させてもらったのをきっかけに、R&Bがもっと盛り上がってほしいと思っているライターのみなさんと協力してできることを考えて始めたのが「R&B Lovers Club」です。ステイトメントページを作ったり、「#rnbloversclub」というハッシュタグでR&Bについて発信する活動をしています。

――立ち上げから約半年経ちましたが、どんな手応えを感じていますか?

aimi:去年はこんなことなかったんですよ。私が『STAY READY』というイベントをやったり、いろんなインタビューで「もっとR&Bが注目されてほしい」と吠えまくっていたことが届いたみたいで、今年は同じ想いを持っている方たちと手を取り合えている。一緒に船に乗っている感覚なので、その船にひとりずつ船員が増えていったらいいなという気持ちでやっています。

――まずは船に帆を張って出航したぞ、という感じ?

aimi:そうです。長い単位で考えているので、ムーブメントとして大きな波を作ってほしいというよりは、少しずつ波紋が広がればいいなと思っています。

――プロジェクトの立ち上げと合わせて、Yacheemiさんとのポッドキャスト番組「《Detox Lounge》powered by R&B Lovers Club」も始まりました。月イチ配信ですが、こちらはどうですか?

aimi:「Detox Lounge」という企画は私がずっと温めていたんです。そんなときにYacheemiさんとR&Bを盛り上げられる何かを一緒にやれたらいいねと話していて。じゃあ、ポッドキャストをやってみませんか? という形で始めたんです。

――収録は楽しいですか?

aimi:のびのびと楽しくやってます。収録の準備や編集は結構大変ですけどね(苦笑)。

――7月に配信されたポッドキャストの最新回では「世界で盛り上がるJapanese R&B」と題して、DOUBLEが2002年に発表した「Strange Things」が海外バズを起こしている話題を取り上げました。この現象をどう感じていますか?

aimi:嬉しいですね。海外から日本の音楽への注目度がめちゃくちゃ上がってるじゃないですか。Megan Thee Stallionと千葉雄喜の「Mamushi」もそうだし、YOASOBIとかCreepy Nutsとか、日本語が日本語のまま世界を旅できる時代になってきているけど、日本のR&Bがバズったことはあまりなかったと思うんです。しかもアルバム曲が広まっているのは驚きでした。言語もジャンルも受け入れてもらえる土俵が2024年の今はあるんだって。

――願わくば、aimiさんの曲もその波に乗りたいですよね。

aimi:願わくばというか、ゴリゴリにaimiを知ってほしいと思って、「Strange Things」をカバーしてます(笑)。

 
 
 
 
 
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――カバー動画をSNSにアップしましたが、歌ってみた感想は?

aimi:DOUBLEさんはヤバいですね。過去作品を聴き返して改めて素晴らしいと思ったし、日本語でこんなに純度の高いR&BをメジャーでやっていたDOUBLEさんには尊敬しかないです。

――符割りや節回しが細やかで、日本語だけど海外R&Bに引けを取らないグルーヴを生み出しているんですよね。

aimi:そう。自分でリワークして分析してみて、すごく面白かったです。当時、いろんな海外プロデューサーと作っていた中の1曲ですけど、そのやり方自体、今っぽいじゃないですか。20年前にそれができていたからこそ、今になっても伝わるんだなって。バズるのも納得でした。

――最後に今後の動きについて伺いたいんですが、今いちばんやりたいことは何ですか?

aimi:ワンマンライブですね。

――そういえばワンマンライブはまだでしたね。

aimi:リリースパーティはあるんですけど、ガチのワンマンは一度もやってないんです。ようやく声を出せるようになってきたから、今年の夏は「Love Like That」を携えてライブイベントに出演していくんですけど、初めてのワンマンをぜひやりたくて。今はそれに向けて楽曲を作り溜めています。

ーーそれらの楽曲には、声帯手術を経た新しいaimiが詰まってるわけですよね。

aimi:歌声もマインドも新しいaimiを体験できると思います。あと、今まで以上にメッセージ性が強く出るかもしれないです。今の私の価値観を綴った楽曲たちになるから。

――表現の幅が広がって音楽を一層楽しむことができているわけですからね。自信とエネルギーに満ちた曲が聴けることを期待しています!

aimi:いろんなことをやろうとしているから、ひと言でまとめるのは難しいんですけど、やりたいことは初志貫徹。世界と比べても遜色のないようなクオリティのサウンドとライブショーケースを本気で作ってみたいんです。すでにワンマンの構想は練り始めているから楽しみにしていてほしいし、まだ先になると思いますが、実現できたときにはぜひ会場に来てほしいですね。

aimi「Love Like That」

■リリース情報
New Single「Love Like That」
アーティスト:aimi, Modesty Beats
発売日:2024年7月31日(水)
ダウンロード・配信
https://orcd.co/lovelikethat_aimi

■関連リンク
R&B Lovers Club 公式ステートメント
https://respective-paam.com/rnb-lovers-club/
Podcast『Detox Lounge』
https://shorturl.at/2YFhU

【HP】
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