生駒里奈、グループ卒業後初歌唱で「大東京音頭」現代版リメイク! ウィルキンソンコラボ曲インタビュー

生駒里奈、グループ卒業後初歌唱を語る

 生駒里奈が、乃木坂46卒業後としては初となるソロシングル「TOKYO DANCE -大東京音頭-」を配信リリースした。

 RINA IKOMA名義でリリースされた「TOKYO DANCE -大東京音頭-」は、アサヒ飲料「ウィルキンソン」と銭湯のコラボプロジェクトをきっかけに制作された。1979年に橋幸夫が金沢明子とのデュエット曲としてリリースし、東京の盆踊りの定番ソングとして親しまれた「大東京音頭」を現代版にアレンジしたリメイク楽曲となっている。

生駒里奈「TOKYO DANCE -大東京音頭-」
生駒里奈「TOKYO DANCE -大東京音頭-」

 アレンジとしては、伝統的な音頭とHyperPop(としては歪みのないポップス寄り)を掛け合わせた“HyperPop音頭”といった独自のジャンル。浮遊感のあるサウンドは、ウィルキンソンを飲んだ時の爽快感を彷彿とさせる。生駒がシングルという形でボーカルを担当するのは、グループ卒業以来およそ6年ぶり。ソロとしては、乃木坂46時代の唯一のソロ曲「水玉模様」以来約12年ぶりとなる。今回リアルサウンドでは、生駒里奈にインタビュー。本人コメントとともに本プロジェクトや楽曲の魅力について紹介したい。

 歌は得意ではないと公言してきた生駒だが、エフェクトがかったボーカルにしてもなお透明感のある歌声がサウンド、ひいてはプロジェクト全体ともマッチしている印象だ。生駒自身が担当している〈アッソレ〉という合いの手からは愛らしさも感じさせる。SNSでは「決して、シンガーになる訳ではないのでね!!」とポストしていたことについて聞いたところ、生駒は「今回限りなので、ファンのみなさんには思う存分楽しんでいただきたいと思います」と即答した。

生駒里奈「TOKYO DANCE -大東京音頭-」MV撮影風景

生駒里奈「TOKYO DANCE -大東京音頭-」MV撮影風景

生駒里奈「TOKYO DANCE -大東京音頭-」MV撮影風景

 生駒には「TOKYO DANCE -大東京音頭-」のMV撮影の合間に話を伺ったが、出迎えてくれたのは浴衣の衣装。生駒のバックに「音頭」「祭り」といった古き良き日本を連想させるアイテムを実写合成することで、“HyperPop音頭”の世界観を表現している。楽曲と口の動きを合わせるリップシンクも、生駒にとっては久々。「とにかく元気に」という監督からの指示に、生駒は恥ずかしさを感じつつも、カメラに向かってとびきりの笑顔、さらにはウインクを送っている。特に、序盤に登場する“指望遠鏡”ポーズは、生駒を乃木坂46時代から見てきたファンにとっては嬉しいカットだろう。衣装は風流な浴衣とヘッドフォンを首にかけたY2Kファッションの2パターン。インドアの生駒にとっては、「これが今年の浴衣納め」だと笑いながら話してくれた。

「TOKYO DANCE -大東京音頭-」Music Video

 今回のプロジェクトは、「サウナ後に冷えた炭酸水を飲む」という新たなルーティンと、炭酸水のおいしさを世の中に伝えるべく展開されている。生駒は炭酸水とサウナ好きで、サウナから帰った後の夜に爽快感を求めて選ぶのは刺激のある強炭酸のウィルキンソンだという。ウィルキンソンはブランドとして誕生してから今年で120周年を迎える。原曲の「大東京音頭」は東京12チャンネル(現在のテレビ東京)開局15周年の企画で制作された楽曲、サウナと言えば12分計と、“12”の数字で繋がれた親和性の高いコラボとも言える。

 プロジェクトの一環として、東京都内にある堀田湯と文化浴泉の2店舗では期間限定でコラボが実施された。店内がウィルキンソン一色になったほか、グッズ配布やウィルキンソンをイメージした赤いお風呂に、湯上がりに合うウィルキンソンの配布も。筆者は池尻大橋にある文化浴泉へコラボ期間中に足を運んだのだが、男性サウナは40分待ちという盛況ぶりだった。その待っている間にフロントで流れていたのが、「TOKYO DANCE -大東京音頭-」である。エンドレスリピートでも飽きがこないのは、先述したウィルキンソンと似た爽快感からだろう。さらに言えば、文化浴泉のような銭湯では富士山のペンキ絵が描かれていることが多く、歌詞に出てくる〈富士も見えます〉と調和が取れている部分だ。

 生駒がサウナを好きになったのは、ロケで地元の秋田にあるタザワコサウナに行ったことがきっかけだった。「冬だったので雪にダイブをして、それですごくととのって、大好きになって」と生駒は笑顔でおよそ1年前のことを振り返る。初めての体験がテントサウナで、しかもそれが地元が誇る湖というのは、おそらくこれ以上の出会い方はないだろう。 田沢湖は日本百景にも選出されている景勝地で、その水の透明度の高さでも有名だ。「フィンランド式サウナに似ていて、自然の中なので小鳥のさえずりとか、木々のざわめきが、どんどんととのいを加速させるので……また行きたいですね」と、生駒は地元での初サウナ体験に思いを馳せた。

生駒里奈

 極上の出会いから、生駒は銭湯やサウナ施設を巡るようになり、自分が好きなサウナ室のタイプや水風呂の温度を探し、何カ所かお気に入りを見つけていった。一番のお気に入りを教えられないのは当然ではあるが、その中でも話せる場所として挙げてくれたのが、大阪を代表する老舗の大東洋だ。ルーティンとしては12分しっかりサウナに入り、水風呂、外気浴を楽しむタイプ。ふらっと行って、無心でデジタルデトックスをするのが生駒のサウナの楽しみ方だ。サウナには人それぞれの楽しみ方があるが、bpm本公演『シーサイド・スーサイド』の舞台で共演した藍染カレン(ZOC)とはそこの調和が合って嬉しかったという。

 現在は舞台やドラマを中心に俳優として活躍している生駒。「仕事が技術に繋がっていくようにするのがマストだと、ずっとそう思ってやっています」と語る彼女だが、歌に関してはやはり今回限りとのこと。『サ道』(テレビ東京系)をはじめとしたサウナのドラマも最近は増えてきており、その話題を振ってみると「それは出たいですね。芝居が終わった後にサウナに入らせてもらえたら」と前のめりになりながらも、「サウナはサウナで、自分で楽しみながら、お仕事を日々頑張っていきたいと思います」と自身のスタンスを語ってくれた。きっと今回のプロジェクトへの参加も、次なる縁へと繋がっていくはずだ。

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