由薫、“憧れの会場”で歓びと感謝を届けた最新ツアー東京公演 新章への期待高まる美しい時間

 6月22日、由薫の全国ツアー『由薫 Tour 2024 Brighter』の東京公演が、渋谷WWW Xにて開催された。

 今回の会場となったWWW Xは、由薫が観客としてライブを観にきた回数が最も多いライブハウスだという。また、WWW X の近くには、2020年にライブ活動を始めた頃によく出演していた(彼女は「たくさん育ててもらった」と形容していた)ライブハウス・Gee-geがあり、その頃から彼女は「いつかWWW Xのステージに立ちたい」と強く願っていたという。それゆえに、今回の公演は“ツアーの東京公演”という本来の意味合い以上に深い意義があった。由薫はこの日のライブ中、WWW X公演の実現について、「みんなのおかげで立てました」と観客へ感謝の気持ちを何度も繰り返し伝えていた。

 ライブを始めたばかりの頃は、毎回お客さんがいるかいないか不安だった。ひとりぼっちで音楽を始めたけれど、それでも今では「大切な家族のような存在」の観客に囲まれている。由薫は、各曲のパフォーマンスを通して、そうした胸の内の歓びと感謝を目一杯伝えながら、観客とともにあたたかく熱いライブを繰り広げていった。「目と目を合わせて一緒に歌いたいと思う曲」と紹介された「EYES」では、ステージの上手と下手を自由に行き来しながら一人ひとりと親密なコミュニケーションを重ね、熱烈なロックバイブスが迸る「Hangry」では「Let's go!」「もっと!」と叫びながら、マイクを力強くフロアに託して観客の歌声を求め、みんなで情熱的なフィーリングを共有し合っていく。

 また、5月31日にリリースされた新曲「もう一度」では、この日いちばん大きな観客のシンガロングが巻き起こった。「本当にこの曲作ってよかったなって思いました。みんな、ありがとう」と丁寧に感謝を告げる彼女の深い感慨に満ちた表情が忘れられない。

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