Kep1erの再契約は奇跡? オーディション番組出身グループが活動を続ける難しさとは

 2021年に放送された韓国・Mnetのオーディション番組『Girls Planet 999:少女祭典』から誕生した9人組ガールズグループ・Kep1er。結成当初から、2年6カ月の期間限定で活動するという前提があったことから、2024年7月をもって解散するのではないかといわれてきた。しかし、5月30日にマシロとイェソを除いた7人体制で活動延長することが、所属事務所であるWAKEONEとSWING ENTERTAINMENTの公式サイトを通じて発表された。

 これまで、数々のアイドルグループがMnetのオーディション番組から誕生したが、再契約が成功したのは、Kep1erが初とのこと。

 このような再契約のケースはなぜ異例なのか? 本記事では、その理由について紐解いていく。

Kep1er 케플러 | ‘WA DA DA’ M/V

 Kep1erは、期間限定グループとしてデビューするためにオーディション参加者たちが互いに競い合うという趣旨の番組から誕生したグループ。応募資格には、事務所への契約有無やデビューの経験などは問わないことが記されていた。つまり、メンバーによっては、すでに所属している事務所から借りるような状態で、その契約期間が過ぎたら返さなければいけないケースも発生する。

 これは、同じくMnetのオーディション番組から誕生したI.O.I、Wanna One、IZ*ONE、X1にも言えることだ。彼ら・彼女らは高い注目度と人気を誇り、多くのファンに活動延長を望まれていたが、最終的には再契約とならず解散した。IZ*ONEに関しては、今回のKep1erのように、活動期間満了の時期が近づくとオーディション番組を手がけるCJ ENM側やグループのマネージメントをする会社が各メンバーの所属事務所と再契約に向けて協議していることなどが報じられたが、結果として活動延長とはならなかった。

 そもそもオーディション番組に参加する練習生は、その事務所としても特に売り出したいメンバーであることも多いだろう。オーディション番組を通じてデビューできれば知名度と人気が高まり、仮にデビューできなくても「〇〇オーディション出身のメンバー」というキャッチコピーをつけて売り出しやすくもなるからだ。それゆえに、メンバーが人気を集めれば集めるほど、事務所側は一刻も早くメンバーに戻って来てもらい、再びデビューさせたいと考えるのだろう。

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