香取慎吾が本心で語る草彅剛のすごさ SMAP結成から映画、音楽……実力を高め合う関係性

 5月17日に封切られた草彅の主演映画『碁盤斬り』についても、香取は鑑賞後、その充実感を言葉にしていた。

 ちなみに同作の白石和彌監督は、香取慎吾が主演を務めた『凪待ち』(2019年)でもメガホンをとっている。香取は、ギャンブルに溺れて人生が狂った男が再生に臨む姿を演じた。ボロボロになりながらも生き方を模索する劇中の様子は、これまで見たことがないような“香取慎吾像”だった。彼にとって間違いなくターニングポイント的な作品である。

 香取は『碁盤斬り』を観て、白石監督がどのようにタクトを振っていたかなど現場の光景が「わかる」とし、「僕の大事な草彅剛が白石監督とこんな素敵な作品を作ったっていうのは誇らしいですね」と胸を張った。さらに、「僕も映画に参加したいなって思いました。現場でのぶつかり合いがこうやって大きなスクリーンに残っていく。観にきてくれたみなさんの心に残っていく。そんな現場に立ち会いたいなって」と刺激を受けたと語った。自分が認める俳優と、自分の新境地を切り拓いてくれた監督が組んだ作品ということで、香取がいかにのめり込みながら観ていたのかがわかるコメントだった。

香取慎吾が映画『碁盤斬り』を観て気付かされたこと。【SHINGO to COMMENTARY】

 香取による“草彅評”で重要なのは、そこにお世辞がないことだ。どういうところがよかったのかを常に細かく指摘している。香取の性格上、表現面で違和感を持つ相手とはきっとうまく距離をとれるはず。そんななか、草彅のさまざまな作品をちゃんと見続けていること、そして必ずと言っていいほど感想を語るのは、それだけ草彅の作るものが好きなのであり、また敬意を持っているのだろう。

 それらの点も踏まえると、香取は草彅にとって最も近いファンであり、草彅から見た香取も然りということだろう。これからもお互いからどんな“草彅剛評”、“香取慎吾評”が飛び出すのか楽しみにしたい。

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