平野紫耀&神宮寺勇太&岸優太、世界へ向ける視線と共存する“身近な願い”とは? Number_iを形作る音楽

Number_i、音楽で叶える身近な願い

 後半は、3人が14歳の頃に聴いていた音楽の話題へ。岸が選んだのは湘南乃風の「睡蓮花」。当時、曲を気に入ってCDを買いにいったものの、少し刺激的なCDジャケットのデザインを親に見られるのが恥ずかしくて棚に隠していたのだという。10代ならではの純粋さあふれるエピソードと、「聴くだけでちょっとあの頃が蘇ってくる感じがある」「平成ってよかったんだなっていう」と嬉しそうに話す岸の様子からも、「睡蓮花」にはいろいろな思い出が詰まっているのだということが伝わってくる。

湘南乃風「睡蓮花」MUSIC VIDEO

 神宮寺は、「またなんですけど(笑)」と切り出すと、岸と同じく湘南乃風をセレクト。彼が選んだ「恋時雨」は恋人と別れた悲しみを歌った曲だが、当時はあまり意味を理解せずに聴いていたという。しばらくして聴き直した際に、こんなにも切ない歌詞だったことを知って驚いたそうだ。「そういうのもいいなって思いました」と神宮寺が話していた通り、子どもの頃と大人になってからでは、歌詞の捉え方も曲の聴こえ方も変わってくるもの。そんなふうに、年を重ねて新たな発見があるのも音楽の魅力だろう。

湘南乃風「恋時雨」MUSIC VIDEO

 幼い頃から洋楽に触れることが多かったという平野は、ネリーの「Dilemma (feat. Kelly Rowland)」を選曲。洋楽を耳にしていたとは言え、英詞ゆえに歌の内容はあまりわかっていなかったそう。相手がいる人への恋心を歌った曲だとCOCO教頭が解説すると、「何言ってるかわかんないから、勝手に頭の中で歌詞を変えて」と、自分なりに楽曲をポジティブに解釈し、落ち込んでいる時に慰めてもらうような感覚で聴いていたと明かして笑いを誘った。

Nelly - Dilemma (Official Music Video) ft. Kelly Rowland

 番組の最後に、平野は「皆さんが20半ばとか30手前になった時に、僕たちを思い出してくれるようになりたいなって思わせてもらった」と語った。さらに、今後の目標としてひとりでも多くの人に自分たちのパフォーマンスを届けることを挙げていた彼ら。自身の音楽との思い出を振り返りながら、自分たちも誰かの人生のワンシーンに刻まれるような存在になりたいと、気持ちを高めた時間になったのではないだろうか。

 10年、20年経って、自分の14歳の頃を振り返って作るプレイリストにNumber_iの楽曲を選ぶ人も今後きっと現れるだろう。それは14歳に限らず、どの年齢でも同じこと。今、Number_iの楽曲を聴いている人なら、いつか楽曲とともに「こんなことがあったな」と思い返す日がくるはずだ。そんなまだ先の未来が、今から少し楽しみでもある。

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