今井翼、音楽と共に示すエンターテイナーとしての人生 「Venus」などセルフカバーも披露したワンマン公演

 バンドによるインタールードが終わると、今井はデニムにノースリーブ、サングラスというロックな出で立ちにチェンジ。「みんな、そろそろ行こうか。日本一アツい夜にしようぜ」と再び客席を煽ると、「BACKBORN」が始まる。さらにお馴染みの沢田研二のカバー曲「勝手にしやがれ」、堂本剛提供曲の「虜」と続き、近藤真彦の「愚か者」も情熱的に歌い上げた。

 「僕もマッチさんのように長く歌い続けられるように頑張ります」と決意表明をし、「ここからは僕たちの曲でもうちょっとみんなと歌い、踊りたいなと思うんですけど、イケますか?」。会場からレスポンスが返ってくると、「久しぶりに歌います」と「夢物語」がスタートする。イントロで上がったボルテージがさらに上がり、会場が一体となって歌い、踊り、楽しんだところで「もうちょっと2人の曲、行きます!」と「カミラ◆タマラ」が続く。

 ペンライトが大きく揺れたところで最後のMCタイムへ。「2年半ぶりにこの日を迎えることに、期待と不安があったんですけど、でも応援してくれている、待っていてくれるファンと大切にしてきたものを大事にしたいという思いで今日は歌わせていただきました」、「生きていれば楽しい時とか、苦しい時とか、色々あるかもしれないけど、必ずこうやって一つになれる時間があるっていうことを忘れないでくれたら嬉しいなと思います」、「僕にとってファンは宝物です」と自身の気持ちを伝えていく。そしてラストは「見果てぬ夢」。あたたかな空気の中、ペンライトが今井へエールを送るかのようにこれでもかと大きく揺れているのが印象的だった。最後は「また必ず会いましょう。愛してます」と投げキスをして、本編に幕を下ろした。

 アンコールに応えて再びステージに表れた今井の手には、アコースティックギターが。「一緒にクラップして歌いましょう」と「風の詩」を披露する。さらに「季節は春ですけど、この曲行っちゃいます」と「ひと夏の...」で盛り上がり、ラストは「生きてる証」。最後は「みんながいるから僕がいるわけで。今日、僕たちの歌を何曲か歌わせてもらいましたけど、これも僕にとってずっと忘れない宝物なので。これからも大事にしてくれたら嬉しいなと思います」、「いろんな支えがあって、最高な時間を過ごすことができて。僕の方がみんなにギフトをもらいました。ありがとう」と感謝を伝えてステージを後にした。

 インタビューの中で「ライブはずっと応援してくださっているファンの方はもちろん、初めていらっしゃる方も含めてみんなで創り上げて楽しむ空間」と語っていた今井。まさにその言葉を体現した、楽しくもあたたかなライブであった。

■公演情報
今井翼 LIVE『ROUTE283』大阪公演
公演日:2024年9月21日(土)、22日(日)
公式サイト:https://www.tsubasa-imai.com/statics/route283

■放送情報
『今井翼LIVE「ROUTE283」』
【放送日時】2024年5月26日(日)19:00~21:00[日テレプラス ドラマ・アニメ・音楽ライブ]
【出演】今井翼
<収録>
2024年4月26日、27日 (KT Zepp Yokohama)収録
番組ページ URL:https://www.nitteleplus.com/program/route283/

今井翼「完璧ではなく心を踊らせることが大事」 2年半ぶりのライブ、仕事と私生活への向き合い方に変化

今井翼が、2年半ぶりにライブ『ROUTE283』を開催。ライブの制作や活動に対する向かい方の変化について聞いた。

タッキー&翼の解散を惜しむ 滝沢秀明と今井翼の異なるスタンスを振り返る

タッキー&翼が9月10日をもって解散した。さらに、滝沢秀明は年内で芸能活動を引退し、ジャニー喜多川社長の意志を受け継ぐプロデュー…

関連記事