家入レオ&麻倉もも、同級生ふたりが日比谷野音のステージで再会 1曲をきっかけに生まれた景色

 「みんな、まさかこれで終わりと思ってませんか? 私とももちゃんで曲を届けてもいいですか?」と家入が言うと、麻倉がステージに入ってきて、ふたりがギュッと抱き合ったのが可愛かった。そこで麻倉が歌い始めたのは家入のデビュー曲「サブリナ」。この曲を家入が自らペンライトを振りながら歌う姿もレアな光景だったし、麻倉は「レオちゃんのファンにも見せたことのないレオちゃんを見せたい」と、今度は自身のソロデビュー曲「明日は君と。」を一緒に歌った。世界観の異なるふたりの原点が、ひとつのステージで融合する、貴重な場面だった。

 ふたりがステージから去ると、会場には「もちょ!(麻倉の愛称))」「レオ!」のアンコールが沸き起こった。その声に呼ばれて再び彼女たちが登場すると、最後に「希望の名前」を披露する流れなのだが、家入が「この曲の作曲者の方(澤田空海理)も会場に来てくださってる」と言うと「緊張するやん! 次にいつふたりで歌えるかと考えたら、もはや歌いたくない!」と言う麻倉。10代で夢を語り合い、20代をそれぞれの道で駆け抜けて、30歳という節目を目前にした彼女たちが「アーティスト活動の中でのご褒美」であり「いろんなことを乗り越えてこれて良かった」と語り合う、そんな今回のコラボレーション。とびきり晴れやかで、とびきりエモーショナルな「希望の名前」がステージから放たれて、夢中でふたりが熱唱する姿には心打たれるものがあった。この1曲をきっかけに生まれた素晴らしい景色が野音に広がっていく。歌い終えると互いにハグしてお辞儀をした、家入レオと麻倉もも。彼女たちがここからの道のりをまたそれぞれに歩んでいくために音楽で誓い合ったような、そんな希望に満ちた素敵な夜だった。

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