TOMORROW X TOGETHER、デビュー5周年の集大成 『minisode 3: TOMORROW』発売記念ショーケースを振り返る

 TOMORROW X TOGETHERが、6thミニアルバム『minisode 3: TOMORROW』の発売を記念したメディアショーケースを4月1日に開催した。今年3月4日にデビュー5周年を迎えた彼ら。今回のショーケースでは、『minisode 3: TOMORROW』収録楽曲のパフォーマンスやコンセプトの紹介に加え、この先の未来に対する思いも語られた。

 写真撮影を行ったのち、まずはメンバーが挨拶。HUENINGKAIが「早くカムバックしたいという気持ちが強かった」「完成度の高いアルバムです。たくさん期待してください」、BEOMGYUが「本当にいい曲がぎっしり詰まったアルバムです」と述べるなど、全員が今回のミニアルバムに大きな自信を持っている様子で言葉を紡いだ。

 『minisode 3: TOMORROW』は、「過去の約束を思い出し、一緒に約束した“君”を探しにいく物語」を描いたミニアルバムだ。特にタイトル曲「Deja Vu」は、今作のストーリーを味わううえで鍵となる一曲に。「僕たちがした過去の約束のように、君と僕は必ず再び会うことになり、再会の瞬間がまるで“デジャヴ”のようだ」というメッセージを主題としており、レイジとエモロックが融合したサウンドが印象的な楽曲に仕上がっている。

 ショーケースでは早速、「Deja Vu」のパフォーマンスが披露された。イントロから力強い振り付けでスタートさせると、YEONJUNのラップからHUENINGKAI、BEOMGYUの切なげな歌声が続き、切実さで胸がいっぱいになるような楽曲の世界観を各メンバーが表現していく。彼らはこれまでの楽曲でも、「少年の心の内にある複雑に入り混じった感情」という難易度の高い表現を完成させてきたが、「Deja Vu」でも、まさにそういったひとことだけでは表し切れない感情を歌やダンスに乗せてパフォーマンスとして昇華させる。イントロと同様に力強く展開されていく一糸乱れぬダンスブレイクも見どころ。今後のコンサートが非常に楽しみになるパフォーマンスを繰り広げた。

 トークパートでは、先ほど披露した「Deja Vu」のコンセプトや必聴ポイントについて、メンバーがあらためて紹介。TAEHYUNはサウンドの特徴に触れ、「K-POPとレイジがどうやって融合するのか知りたかったのですが、サイレンの音とシンセサウンドが入っていて新鮮な楽曲になりました」とコメント。また、BEOMGYUが「以前の曲を思い出していただける歌詞がある」と歌詞に言及すると、HUENINGKAIも「デビュー曲『CROWN』の歌詞や、『9 and Three Quarters (Run Away)』の歌詞とも繋がっています」と、これまで彼らが描いてきたストーリーの延長線上に「Deja Vu」が存在することを明かした。

 ミニアルバムの特徴やレコーディング秘話を語る場面も。YEONJUNは「前作の要素をたくさん発見できると思います。2番目の収録曲に、(デビュー時にも楽曲内で使用した)モールス信号を使っている」「懐かしく思ってくれると思います」とコメント。レコーディング時には、メンバーが制作陣やプロデューサー陣からのオーダーに応え、多数のアドリブを試したといい、TAEHYUNは「いろいろなアドリブが飛び交っていた」と話していた。

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