平野紫耀&神宮寺勇太&岸優太のまだ誰も知らない魅力 Number_i「Blow Your Cover」で見せた新たな顔
2曲の対極性は、先日4月1日に出演した『CDTVライブ!ライブ!』(TBS系)のパフォーマンスでも見られた。先に披露した「GOAT」は、ステージを縦横無尽に行き来して力強いダンスを繰り広げつつも、MVにも登場したゴルフカートをスタジオに持ち込むという、3人の遊び心もあふれたパフォーマンス。対する「Blow Your Cover」では、照明に加えてミストとレーザーを使用した空間で、切ない楽曲の世界観を表現していた。しなやかなダンス、クールな表情、繊細な歌声と、息を呑むほど美しいパフォーマンスだった。
楽曲タイトルの「Blow Your Cover」は“素性を明かす”といった意味があり、歌詞では大人の恋愛模様が描かれている。自分をコントロールできなくなるほどの愛情に溺れる夜と、甘いひとときを思い返しながら孤独感を抱く朝。短編小説のような、ショートドラマのような、そんな印象も受ける楽曲だ。
先日、グループでラジオに出演した際、平野は「Blow Your Cover」について「ある方を好きになっていくんですけど、好きになればなるほど掴めなくなるっていう曲」「知りたいけど、近づけば近づくほど遠のいていくみたいな」とコメントしていた。
相手に触れることはできても、心のなかまでは見通せない。逆に言えば、そうやって不安になるからこそ、さらに相手を強く求めてしまう。愛しさと苦しさが綯い交ぜになった主人公の感情を、3人は時に消え入りそうなほど儚く、時に力強いボーカルで、そしてパフォーマンスの繊細さで巧みに表現している。
歌唱、ダンス、すべてを含めて、ぐっと大人びた世界観を作り出すあたりに、またひとつ彼らの成長が感じられた。おそらく、ある程度年齢を重ねた今だからこそ相応しい楽曲なのではないかと思う。「GOAT」とは対照的な、大人の魅力も滲み出る「Blow Your Cover」。曲を出すたびに新たな一面、誰も知らなかった自分たちを見せていくことも、彼らが意識していることなのだろう。
近づくほど掴めなくなるのは、あなたたちでは?――そんなことを考えてしまうほど、あらためてNumber_iの未知なる可能性を感じさせてくれる一曲だ。
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