BE:FIRST SOTA、確かなダンス技術と伝える能力の高さ 『関ジャム』出演を機に考察

 2月11日の『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)で、恒例のダンス特集が放送される。同放送回では、三浦大知とともにBE:FIRST・SOTAが出演。様々なアーティストやCMの振付を行なっているyurinasiaを加え、お互いの凄さや話題となった楽曲の振付について解説していく。

 SOTAが同番組に出演するのは、実は今回が初ではない。BE:FIRST加入前、ダンサー時代のチーム、KANA-BOON!のメンバーとして2019年にも出演しており、その時にはサバンナ・高橋茂雄にヒットのやり方をレクチャー。苦戦する高橋に「考えすぎないで力を全部抜いて、一気に全身の筋肉を入れる感じ」、「(一番簡単なのは)足です。曲げて伸ばす時に頭の位置が変わらない(ようにする)」とわかりやすく説明。視聴者も一緒にできるように噛み砕いて話していたのが印象的だった。さらに、チームで優勝した世界大会の説明や振付のポイントなども語っていたのだが、とても落ち着いていた印象だ。当時SOTAはまだ10代であったが、話の要点をわかりやすくまとめたり、ダンスの魅力をしっかり伝えることができていた。改めて言うまでもないが、SOTAの「ダンスを見せる力」は世界レベル。しかし、「ダンスの楽しさを伝える力」も引けを取らないほど上手い。

【ゾンターク】web限定!ZONROOM2000#14 SOTAくん(BE:FIRST)に独占インタビュー! | NHK

 話の説得力を高めている要因は彼の実力も然りなのだが、「話すトーン」と「自分の言葉であること」も大きい。例えば、2023年7月27日、8月3日に九州・沖縄地域で放送された『ゾンターク~おどりのほし~』(NHK Eテレ)に出演した時のこと。NHK MUSIC公式YouTubeチャンネルにアップされている「【ゾンターク】web限定!ZONROOM2000#14 SOTAくん(BE:FIRST)に独占インタビュー!」では、ダンスが上達するコツを話している。番組のメイン視聴者である子どもたちに伝わりやすいよう「子どもの頃が一番大事」と話し、「ダンスが上手くなりたいのか、ダンスで目標を達成したいのかで(上達するやり方が)変わってくる」、「俺はダンスの先生に『趣味でダンスをしたいのか、ダンサーになりたいのかは恥ずかしがらないでハッキリさせておくのは良いことだよ』って言ってもらえて。それで自分の未来図を幼いながらも定められた」と語っていた。自分の経験を交えて、自分の言葉で語るからこそ、内容がしっかり伝わってくるというもの。しかも終始落ち着いたトーンで話しているため、じっくり彼の言葉を噛みしめることができる。SOTAの「ダンスの楽しさを伝える力」を改めて感じられるのではないだろうか。

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