風男塾現メンバー&15周年PR大使 青明寺浦正座談会 アニバーサリーライブを経て深まった絆

このライブで絶対に言おうと決めていた「いい男」の煽り

――鼓太郎さんと凛空さんはどの曲を選びますか?

胡桃沢鼓太郎:僕は17曲目に7人で披露した「大航海ボーイ」がすごく印象的でした。大サビ前に僕が〈さあ行くぞ!〉って叫ぶところがあって、このパートは毎回そのステージで感じている想いをぶつけてるんですけど。この時の〈さあ行くぞ!〉は、LINE CUBEに来てくれた風王のみなさんや配信で観てくれている方々を全員引き連れていくぞ! っていう、7人の気合いをガッと1つに集めて叫んだんです。そしたら、予想していなかったくらいドスの効いた声が出て!(一つひとつの文字に濁音がついた言い方で)「さぁ行くぞぉぉおお!」って感じだったんですよ(笑)。

赤星良宗:そこまでいかつくはなかったよ!?

英城凛空:うん、もっとキラキラしてたよ(笑)。

胡桃沢鼓太郎:本当ですか? 言った直後、自分でビックリしちゃったんですよ。「え? この声、ボク? あれれ~?」みたいな。

葉崎アラン:〈さあ行くぞ!〉の後、一旦後戻りしちゃったんだ(笑)?

胡桃沢鼓太郎:はい(照笑)。でも、そのぶん、僕らの気合いが伝わる1曲になったんじゃないかなと思います。

英城凛空:良宗と被っちゃったけど、僕も「いい男」が印象深いですね。この曲はいつも、冒頭で僕が煽りのセリフを言ってから曲に入るんですけど、事務所に残っていた先輩方のライブ音源を聴いたら、浦正くんの声で「テッペンとるぞー!」って煽りが入ってて。いつか自分もライブで言いたいなと思っていたんです。で、まだだな、まだだな……って溜めに溜めて。今回ようやく言ってみたところ、最高に気持ちよかったので、ここはぜひ注目してほしいですね。

――セットリストに「いい男」が入ることが決まった時から、絶対言おうと思っていたんですか?

英城凛空:それ以前に、15周年のワンマンが決まった時から「絶対セトリに『いい男』入れろよ!?」って思ってましたね。万が一入ってなかったら直談判しよう! って(笑)。それくらい、このライブでは絶対に言うぞ! って決めていたので、実現できてよかったです。

青明寺浦正:しかも、先にやった「ガンバーレ!」では、俺が「テッペンとれよ!」って言ったんだよね(笑)。

英城凛空:2人ともリハでは言ってなかったので、一瞬「被った!?」って焦りました(笑)。でも今思うと、「テッペンとれよ!」と「テッペンとるぞ!」でコール&レスポンスみたいになっててよかったなと。

青明寺浦正:あえて言葉にしなくても、気持ちはちゃんと通じてるってことだね。青コンビなんで!(と言いつつ、肩を組む浦正・凛空)

一同:おお~!

英城凛空:それと、もう1曲お気に入りなのが「笑う門に明日は来る」。“わらあす”はライブの1曲目だったので、歌い始めるまでは超緊張してたんですけど、実際に目の前に広がる光景を見たらワクワクしましたね。その気持ちがメンバー全員の表情やパフォーマンスから溢れ出しているなって思うので、そこも見どころです。

柚希関汰:(小声で)“わらあす”、緊張したぁ……!

天堂太陽:関汰くんは歌い出しですもんね。

柚希関汰:そうそう。緊張しすぎて、マイクを持ってる手がガタガタ震えてた! 

――『Making Movie 当日舞台裏編』を観る限り、みなさん緊張しているようには見えなかったですけどね。

柚希関汰:緊張を振り切るように、無駄にはしゃぎながらスタンバイしてたので。でも、メイキング用のカメラがいなくなった瞬間、「ヤバイ……(無表情)」ってなってました(笑)。

――現メンバーがそうなっている時、OBはどんなふうに待機していたんですか?

青明寺浦正:OBメンバーは本番が始まってから、「俺達、こんなに完成度の高いステージの後に出るの!?」って我に返って、みんながパフォーマンスしている裏で自分達の曲を練習し直してましたね(笑)。「ヤバイヤバイ!」「本当に出るの!?」「出ないほうがいいんじゃない!?」って、大パニックでした。

赤星良宗:でも、いざステージに上がると堂々とパフォーマンスされてて、さすが先輩だなって思いましたし、一緒にステージ立たせていただいてすごく心強かったです。

――先ほど「ガンバーレ!」のお話を伺いましたが、浦正さんが特に印象深い楽曲はやはり、PR大使として12人で披露された楽曲でしょうか。

青明寺浦正:そうですね。OBは本編の「ガンバーレ!」「七色の鳥」と、アンコールの最後に披露した「絆」に参加させていただきました。「ガンバーレ!」は先ほども説明したように、2023年に12人でレコーディングした楽曲なんですが、「七色の鳥」は2022年にベストアルバム『風男塾 15th Anniversary Best』をリリースする際に、OBの声はリリース当時の音源を使い、現メンバーは改めて歌を入れるという形でコラボレーションした楽曲なんですね。なので自分達も、このライブに出演が決まった時から、この2曲をやるのかな? っていう心構えをしていました。とはいえ、久しぶりの「七色の鳥」ですし、そもそも七色じゃなくなってたんですけど……(笑)。“十二色の鳥”も鮮やかだなと思いながら、一生懸命歌わせていただきましたね。そして「絆」は、「ガンバーレ!」の時も思ったんですけど、12人が横に並ぶと端から端までの距離が遠い!

――(笑)。「絆」は12人が一列になって、歌いながら次のパートの人の立ち位置に移動し、ボーカルのバトンを繋いでいく曲ですから、移動距離は重要ですよね。

青明寺浦正:しかも、12人バージョンだと通常の半分の尺で次の人にタッチしないといけないんですけど、俺の次のパートを歌う鼓太郎の立ち位置が一番端のほうだったから、自分は端から端まで移動しなきゃいけなくて! そのフォーメーションを知らされた時は、これは間に合うのか!? って思いました(笑)。

柚希関汰:実は7人だけでリハーサルをした日に、俺らも「浦正くんの移動遠いですね」って話してたんですよ。でも、最終的に「浦正くんならいける!」「きっとなんとかしてくれる!」って話がまとまったので、お任せしました(笑)。

――当日までに何か秘策を用意されたんですか?

青明寺浦正:秘策というか、当時も自分の後を歌うのが(緑川)狂平で、浦正・狂平は対に配置されることが多かったから、端から端までの移動には慣れてるほうだったんです。だから、12人の多さに戸惑いつつも、「これ、昔やったやつだ! 体が覚えてる! やれるぞ!」って思いながらやってましたね。

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