コメティック「無自覚アプリオリ」バイラルチャートイン 『シャニソン』らしからぬダークな雰囲気
そして今回注目したいのは、4位にランクインしたコメティック「無自覚アプリオリ」。アイドル育成シミュレーションゲーム「アイドルマスター シャイニーカラーズ Song for Prism」のキャラクターソングである。斑鳩ルカ、鈴木羽那、郁田はるきによって結成されたアイドルグループ、コメティック。「アイドルマスター」シリーズのもつカラフルなイメージとは裏腹にダークな雰囲気が際立つグループだ。「無自覚アプリオリ」は、キャラクターソングCD『THE IDOLM@STER SHINY COLORS “CANVAS”』シリーズ第8弾に収録された一曲だが、これまでこのシリーズでリリースされた楽曲のなかでも、特に人気が高い。社会の矛盾や偽善に対する批判と反抗を歌ったロック風ナンバーに仕上がった「無自覚アプリオリ」。「先天的」「理性的」といった意味をもつ哲学用語「アプリオリ」を取り入れたタイトルは、楽曲の世界観をうまく表現しており、自分の先入観や思い込みに囚われて、他人に押しつけたり干渉したりする人々を「無自覚アプリオリ」として揶揄してみせているのではないだろうか。このようなアイドルらしからぬ雰囲気がコメティックの魅力のひとつといえるだろう。
「アイドルマスター シャイニーカラーズ」は、アイドル育成をテーマにしたゲームだけあり、音楽とは切っても切り離せない。ゲームのストーリーと音楽が地続きだからこそ、ゲーム自体の人気がそのまま音楽チャートにも反映されているようだ。ゲーム内に閉じているように思えるアイドル育成が、気づくと現実の音楽チャートにもランクインするアイドルを育て上げていたことになるような現象は非常に興味深い。
※1:https://charts.spotify.com/charts/view/viral-jp-daily/2023-11-29
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