XG、『NEW DNA』がチャート初登場で2位に 高い歌唱技術に裏打ちされたスタイルを徹底した一枚

CD Chart Focus

参照:https://www.oricon.co.jp/rank/ja/w/2023-10-09/

 10月9日付(10月3日発表)のオリコン週間アルバムランキングによると、NCTの『Golden Age』が売上枚数41,251枚で1位を獲得。その後、XGの『NEW DNA』が30,718枚で2位、AXXX1Sの『Ability』が25,270枚で3位と続き、NCTが接戦を制して首位に立った週であった。

 これにより『Golden Age』は、9月11日付のランキングに初登場してから5週目にして1位を記録。輸入盤がこうして発売後も売れ続けている状況は、日本での人気の高さを物語っている。今後もこの勢いが続くのか注視していきたい。

 そんななかで、今回ピックアップするのは2位に初登場したXGの『NEW DNA』である。XGは昨年3月にデビューしたばかりの日本人7人組ガールズグループだが、拠点は韓国で育成システムもK-POP式という国境を感じさせない次世代スタイルで注目を浴びている。今作は1stミニアルバムで、先行リリースされていた2曲を含む合計6曲が収録。“新しい遺伝子”の名を冠した新時代の幕開けを感じさせる作品となっている。

 アルバムの始まりを告げるのは、SF映画の序章のような近未来的な音作りの「HESONOO」。文字通り“へその緒”と題されたこの導入曲を経て、すぐさま再生されるのが2曲目の“X遺伝子”こと「X-GENE」だ。ジューク/フットワークを思わせるBPM160超えの高速ビートの上で彼女たちの優れたラップスキルが炸裂するこの曲は、私たちが新しい時代を切り拓く存在だと力強く宣言するような一曲で、本作のコンセプトを最も簡潔に示していると言える。続いて、ダークな音世界が広がる「GRL GVNG」(読み:ガールギャング)では、裏で鳴るサイレンの音が彼女たちをより危険な存在に演出している。また「TGIF」は〈Thank God I'm Fly〉の略語で、自己愛を声高に歌った曲。どれもリリックやボーカルに自信が満ち溢れており、堂々とした姿勢が貫かれているのが印象深い。

‘HESONOO’ The NEW DNA
XG - GRL GVNG (Official Music Video)
XG - TGIF (Official Music Video)

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