加藤史帆、松田里奈も『鬼レンチャン』出演で健闘 日向坂46・櫻坂46メンバーがお茶の間に広げるグループの歌唱力
加藤に続いての参戦となったのが、櫻坂46から初登場となる松田である。千鳥の大悟が女性アイドルに対して「キャバクラの大箱みたいなもん」とイジったことに対し、「一人ひとりが頑張って輝いている」と意気込んで挑戦した松田は、1曲目に選んだ岩崎良美「タッチ」をまるでお手本のような完璧な音程で歌い、かまいたちの濱家隆一から「こんな上手いなら大勢で歌わなくても」と称賛の声が寄せられた。加藤が超えられなかった4レンチャンも成功させ、8曲目に挑んだのがSHISHAMO「明日も」。しかし、サビの中盤で音を外してしまい8レンチャンとはならなかった。
櫻坂46で一番の歌唱力を持つメンバーとも言われる松田。バラエティでの立ち振る舞いやキャプテンとしてのチームをまとめる力などに注目されがちであるが、筆者が印象的だったのは『Nobody's fault』Type-Dに収録された個人PV「ある夏の日、放送室で。」で披露した歌声。夏を感じさせる爽やかなメロディに乗せて松田の綺麗な高音域が響き渡る、聴いているとギュッと心が掴まれるような切なさが押し寄せてくる楽曲だ。また、松田は『そこ曲がったら、櫻坂?』(テレビ東京系)の「一斉調査!櫻坂46なんでもランキング!」の中で「歌が上手い人」の1位に選ばれ、スタジオではaiko「KissHug」を生歌唱したこともあった。高い解像度で歌を表現することができ、さらには他のメンバーの歌声とも相性の良さを見せる。まさに櫻坂46の大黒柱としてグループの歌を支えているのが松田だ。
STU48の池田裕楽が同番組をきっかけにブレイクしたように、歌に強みを持つアイドルの登竜門としての存在感が高まっている『千鳥の鬼レンチャン』。その例に漏れず、今回出演した加藤と松田も注目を集める絶好の機会となったのではないだろうか。残念ながら鬼レンチャンとはならなかった二人にはいつかまたリベンジを果たして、女性アイドル初の快挙を成し遂げてほしい。