櫻坂46 山下瞳月、観る者を揺さぶる感情表現 憧れ続けたアイドルとしてステージ&バラエティで輝く素質

 櫻坂46が6月28日に発売する6thシングル『Start over!』の共通カップリング曲「静寂の暴力」の歌唱メンバーが三期生となることが決まり、同曲のセンターを山下瞳月が務めることが発表された。今年1月に新たに加入した三期生メンバー11名のなかでも、ひと際大きな注目を浴びているのが、この京都府出身18歳の山下だ。

 山下は、学業の都合で他のメンバーより2カ月遅れての加入発表となったにも関わらず、発表直後からファンの間で話題を呼んで急速に人気を拡大。すでに関連グッズの完売が続出しているという。この目覚ましい飛躍を生んでいる理由の一つが、彼女のダンススキルだろう。山下はダンスの経験が長く、その実力は強化合宿で「一番踊れてる」とお墨付きを与えられたほど。特に表現力には定評があり、櫻坂46の多くの楽曲の振り付けを手掛けるTAKAHIROに「パフォーマンスと気持ちがリンクしていて、ゾワっとするものがあった」と評されている(※1)。実際これまでいくつかのステージで見せてきた山下のパフォーマンスは感情表現が印象的だった。要所で魅せる彼女のエモーショナルな表情は、観る者に訴えかける不思議な魅力がある。

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 しかし意外なことに山下は、ダンスがそれほど好きではないという。もともと社交的でなく「ひとりで端っこにいるタイプ」だったという山下は、人に見られることが怖く、誘われて仕方なく入ったというダンス部のハードさもあって、年月を重ねるごとにダンスが苦手になったのだとか。やがて周りの部員とテンションが合わなくなり、結局ダンス部は辞めてしまったという。(※2)

 世界的なダンサーのTAKAHIROに認められるほどの表現力を持ちながら、今でもダンスのことを好きになれず、周囲から期待されていることについても「(自分はダンスが)上手いわけじゃないですから……」と否定する。しかし、むしろその自信のなさや不安感が、かえってファンの“応援したくなる気持ち”を駆り立てるのかもしれない。山下のパフォーマンスには、そうしたファンの熱い思いを燃え上がらせる何かがあるように思う。

 ダンスが好きではなく、自信があるわけでもない。だが、それでも山下が櫻坂46の一員として踊るのは、やはりアイドルへの憧れがあるからだろう。山下は坂道グループ好きを公言しており、趣味は生写真集め。推しメンに田村保乃と守屋麗奈を挙げており、田村については「そこにいるだけで笑顔になれる存在。バラエティでのリアクション、トーク、明るい雰囲気……全部が大好き」と語っている。また、守屋についても「常に可愛くて、仕草や言動のすべてが好き」だと話す。櫻坂46の中でも正統派タイプと言えるこの2人を推しメンに挙げるあたりに、山下の生粋のアイドル好きっぷりが見て取れる(※3)。

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