kiki vivi lilyが目指した、荒井由実×ティン・パン・アレーのような信頼関係 荒田洸らとの制作で生まれた“自分らしさ”

モノンクル・角田隆太のアレンジでたどり着いた“求める音”

――「星喫茶店」は、タイトルからしてロマンティックですよね。

kiki vivi lily:これは、韓国人の友人とスターバックスでお茶をしている時に、韓国語で「スターバックスコーヒー」は「星喫茶店」と呼ばれることもあるのだと教えてもらって。すごく洒落た名前だなと思い、1曲作ってみました。

――アレンジはモノンクルの角田隆太さんが手掛けていますね。

kiki vivi lily:この曲で自分が表現したいと思っている方向性を荒田くんとMELRAWに話したら、「それだったら絶対に角田さんがいいよ」と推してくれて。それでお願いしたら快く引き受けてくれました。「kiki vivi lilyが求めている音ってこれでしょ?」とすぐに理解してくれたので、頼んでよかったと思いましたね。

――EPが完成して、今の心境は?

kiki vivi lily:今回は5曲しかなかったのもあるんですけど、これを作ることで、次にどういうことをやりたいかが明確になったというか。次につながるような作品になったなと思います。例えば、今回はほとんど宅録で作ったので、もっとバンドレコーディングもしたいと思いました。特にドラムですね。今回、生ドラムを叩いた曲が1曲もなかったので、ドラムも入れたいし、せっかくMELRAWがいるんだから管楽器を入れてもいいな、とか。

――そういうレコーディングは、これまでコロナ禍だったのもあって、やりにくかったですよね。

kiki vivi lily:そうなんです。前作を作った時もコロナ禍だったから、結構ミニマルな作り方になったし、今回もその延長線上での音作りの仕方でもあったので。もっと人を増やしてもいいのかなと思っています。

――では最後に、今年6月に恵比寿LIQUIDROOMで開催されるワンマンライブへの意気込みを聞かせてください。

kiki vivi lily:本当に久しぶりのワンマンなので、すごく楽しみです。kiki vivi lilyのライブってきっと「しっとりしている」というイメージだと思うんですけど、せっかく声出しもできるし、ちょっと今までのイメージを裏切るような演出もしてみたいですね(笑)。この間、LAGHEADSのリリースパーティにゲストで出たのですが、熱量をものすごく感じたんですよ。「これぞライブ!」みたいな感じでとても感動しちゃって。「やっぱり声出しライブもいいなあ」と思ったので、私もそういう熱狂が作れたらいいなと。盛り上げていきたいです!

■リリース情報
EP『Blossom』
2023年5月10日(水)発売
・EP『Blossom』配信URL:https://kikivivilily.lnk.to/Blossom
・EP『Blossom』CD注文サイト:https://kikivivilily.official.ec/

<収録曲>
The Day
39 Minutes
Paper Drive
Invisible
星喫茶店
*デジタル配信リリース
 CDはWEB及びLIVE会場にて数量限定販売

■公演情報
『kiki vivi lily「Blossom」Release One Man Live』
2023年6月23日(金)
東京・恵比寿LIQUIDROOM
OPEN 18:00/START 19:00
チケット価格(前売/税込):5,000円
チケット一般販売:5月12日(金)18:00〜6月22日(木)23:59
チケットURL:https://eplus.jp/sf/detail/3004470001?P6=001&P1=0402&P59=1

オフィシャルサイト:https://columbia.jp/kikivivilily/
SNS:https://lit.link/kikivivilily

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