sumikaの新体制初ライブ、BiSH×細美武士×TOSHI-LOWコラボ、SiM MAHの熱いMC……春フェスで起きたトピックをプレイバック
SiM MAHのMCが心を打った『VIVA LA ROCK 2023』
2023年5月4日・5日・6日・7日に埼玉スーパーアリーナにて開催された『VIVA LA ROCK 2023』も大盛況だった。『VIVA LA ROCK』は日別でブッキングするアーティストのカラーが異なり、その違いが面白さに繋がっている。そんな中、最終日の7日は特に熱量の高いバンドが集結している印象だった。その日のSTAR STAGEのトップを飾ったのは、埼玉を拠点に活動し、『ビバラ』を語るうえでも重要なバンドとして存在しているthe telephones。フェスの後日、長島涼平(Ba)の脱退がアナウンスされたため、4人のthe telephonesとしては、このステージが大きな意味を持つものだったわけだ。
そしてこの日、大きな話題を集めたのが、SiM MAH(Vo)のMCであろう。ロックバンドとしてライブへのスタンスを熱く語ったことで、オーディエンスのボルテージを上げたのだ。もちろん、どういうフェスが理想か、というのは各々の考えがあるかもしれないが、自分たちのスタンスと美学を、きちんと言葉と態度で示すSiMは確かにカッコよかったし、この一幕は彼らの持ち味が『ビバラ』のステージでも明確に示されたように思う。
なお、関東側のフェスが大きな盛り上がりを見せる中、2023年5月3日・4日、大阪の泉大津フェニックスでは『OTODAMA'23~音泉魂~』が開催された。ロックフェスであるにも関わらず、温泉テイストの看板やオブジェが作られ、商店街のようなバルーンが上げられている、独特な空気感のあるフェスである。さらにステージはモニターを設けず、直接己の目と耳で音楽を楽しむことができる設計となっている。ライブに出演したサンボマスターは、主催のテレビ局(読売テレビ)とは異なる局の番組名をパフォーマンス中に高らかに叫び、オーディエンスのテンションをMAXにした。
もちろん、ここに挙げたのは一例で、フェスの思い出、ハイライトは人それぞれであり、上げ出したらキリがない。春フェスは終盤戦ではあるが、5月中旬には『METROCK 2023』(『METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2023』)も控えている。6月中旬には『SATANIC CARNIVAL 2023』をはじめ、徐々に夏フェスの開催も増えるが、例年以上の盛り上がりになることは間違いない。
ONE OK ROCK、RADWIMPS、BUMP OF CHICKEN……『18祭(フェス)』出演、若年層に支持され続けるバンドたち
BUMP OF CHICKENが出演した『18祭(フェス)』が5月12日までNHKプラスで配信中だ。『18祭』とはアーティストと…
sumika 黒田隼之介、ギタリスト&ソングライターとして残した名フレーズ 人柄も滲む、誠実かつ自由自在なプレイスタイル
sumikaの黒田隼之介(Gt/Cho)が2月23日に逝去した。享年34歳。バンドはもうすぐ結成10周年、4日前にアニバーサリー…