Sexy Zone、水曜日のカンパネラ、MOONCHILD、私立恵比寿中学、THE RAMPAGE 5月2日・3日リリースの新譜5作をレビュー

 毎週のリリース作の中から注目作品をレビューしていく連載「本日、フラゲ日!」。今回は5月3日リリースのSexy Zone『Cream』、水曜日のカンパネラ『RABBIT STAR ★』、MOONCHILD『DELICIOUS POISON』、私立恵比寿中学『kyo-do?』、5月2日リリースのTHE RAMPAGE『16BOOSTERZ』の5作品をピックアップした。(編集部)

Sexy Zone『Cream』

 倉科カナ・菊池風磨のW主演ドラマ『隣の男はよく食べる』(テレビ東京系)挿入歌で、表題曲の「Cream」は、シンガーソングライター・iriの書き下ろし楽曲。開放的なファンクネスを感じさせるビートに身体が反応し、心地よくグルーヴする旋律に心が躍る極上のポップチューンだ。大人っぽい甘さに溢れた恋愛シーンを描き出すリリック、リラックスしたボーカル、ハーモニーを含め、彼らの等身大の魅力が伝わってくる。カップリングにはスムースな官能性をたたえた歌声が気持ちいい「Naturally」、そして、マリウス葉も合わせたメンバー5人での東京ドーム配信ライブで披露された「Timeless」(歌詞はメンバーの共作)を収録。グローバルポップの流れを取り入れつつ、現在のSexy Zoneのスタイルと方向性がしっかりと込められたシングルだ。(森)

Sexy Zone 「Cream」 (YouTube Ver.)

水曜日のカンパネラ『RABBIT STAR ★』

 バイラルヒットを記録した「エジソン」を含むEP『ネオン』(2022年5月)から1年のインターバルを経て届けられた新作EP。ベッドで寝ているオオカミに“(おばあさんに)ぜんぜん似てねえぞ”と心のなかでダメ出しするポップラップチューン「赤ずきん」、パーカッシブなEDMサウンドと〈毘沙門天 福禄寿 弁財天〉というリリックが一つになった「七福神」、浮遊感とグルーヴを併せ持ったトラック、しなやかなメロディ、運慶・快慶をモチーフにした歌詞が気持ちよく折り重なる「金剛力士像」。水曜日のカンパネラの独創的なスタイルをアップデートさせ、詩羽のキャラクターとポテンシャルの存分に活かすケンモチヒデフミのプロデュースワークが冴える。(森)

水曜日のカンパネラ『赤ずきん』

MOONCHILD『DELICIOUS POISON』

 LDH JAPANとHYBE LABELS JAPANが共同プロデュース、プロデューサーをΦMI(三代目 J SOUL BROTHERS)が務めるガールズグループのデビューEP。リード曲「Don't Blow It! -Japanese ver.-」は、ドープなヒップホップ、高揚感に満ちたEDMを行き来するアッパーチューン。管楽器の音色を散りばめたアレンジ、凛とした意志に貫かれたボーカルも強烈だ。バルセロナで撮影された、カラフルな映像美とエッジーなダンスアクトを映し出すMVも必見。さらにメンバー5人のラップ、ボーカルの際立ったセンスを活かした「Photogenic」、エキゾチックなビートを取り入れた「Skydive」、ダークファンタジー的な音像が印象に残る「Bzz Bzz」などを収録。『DELICIOUS POISON』というタイトル通り、キュートとクールの両面をバランスよく取り入れ、世界を視野に入れた作品に仕上がっている。(森)

MOONCHILD | "Don't Blow It! -Japanese ver.-" MV

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