Dannie May、結成4周年記念ライブで届けた感謝と決意 双方向で熱量を交換しあう祝福ムード全開のステージ

 曲が終わると、「今すごかったね!」「酸素が足りなくなったよ!」と興奮した様子で口々に話しながら、おもむろに椅子に座る3人。熱くなりすぎた会場を少し落ち着かせるように、「小舟」「異郷の地に咲かせる花は」と、心に深く沁みるようなバラード曲を披露。すると、先ほどまでの盛り上がりが嘘のようにゆったりとした時間が流れ始め、忙しない日常を忘れさせてくれるような心地よい空気に包まれていく。

 続く「if you イフユー」では、ストロボのように瞬く強いライトが3人を妖しく照らし、浮遊感のあるボーカルと不協和音の入り混じったサウンドで、ダークな世界へと観客を誘う。さらに、「適切でいたい」「ええじゃないか」と、クロスオーバーする彼らの人気曲を連続で披露し、ライブはラストスパートへ向かって加速していく。キラーチューン「ぐーぐーぐー」を叩きつけると、フロアとステージは一つになり、最高に熱い夜を繰り広げる。そしてラストは、「めいびー」で5年目とその先への希望を見せるように、幸福感あふれるムードで締めくくった。

 アンコールでは、「始まりの曲を未来へ引き継いでいこう」という言葉から始まった「暴食」、エモーションな広がりを感じさせる「ユートピア」を披露し、そして「御蘇 -Gosu-」で明るい光に包まれながら、終演へ。

 「Dannie Mayは今が一番最強です。世の中暗い話もたくさんあるけど、綺麗ごとじゃなくて、今はこのバンドでみんなと楽しくやれたらそれでいいなって。そんな生活を送れているのは、みなさんのおかげです。5年目も信じてついてきてもらえればと思います。まだまだ新参者だけど、これからもよろしくお願いします」。最後のMCでマサがそう真摯に伝えると、あたたかい拍手はいつまでも鳴りやまなかった。

 本公演で、5月10日に待望の1stアルバム『Ishi』のリリース、さらに、それに伴う東阪ワンマンライブ『Dannie May ONEMAN LIVE 「Ishi  - I sing the happy irony -」 』の開催を発表したDannie May。いま、乗りに乗っている最強の彼らの今後に、大きな期待を寄せたい。

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