King & Prince 髙橋海人、『だが、情熱はある』オードリー 若林役が高評価 ダンス、漫画、演技……各所で培ってきた表現力
また、髙橋を語る上で欠かせないのが、漫画だ。姉の影響で幼いころから少女漫画が大好きだったという髙橋は、2018年から少女漫画誌『ベツコミ』(小学館)の連載企画『アイドル、ときどき少女まんが家。』で漫画家にチャレンジ。努力を重ねた結果、最終的には同誌にて、作品『ジャニーズと僕』を3年弱にわたって連載するに至った。アイドルとは全く異なる世界で、想像力と表現力を試されてきた経験もまた、髙橋にとって大きな糧となっただろう。
演技面でも髙橋は、2018年にドラマ初出演となった『部活、好きじゃなきゃダメですか?』(日本テレビ)以降、キャリアを重ねてきた。最近では『ボーイフレンド降臨!』(テレビ朝日)で主演を担当。これまでのドラマでは、学生役や年下役が多く、髙橋自身のキャラクターを生かしたものが多かった。その意味でも、『だが、情熱はある』の若林役は、これまで演じてきたことのないキャラクター、かつ、多くの人が知っている人物を演じるという点で、非常に難しかったと思われる。
髙橋はこれまで、King & Princeとしての活動はもちろん、個人として取り組んできたダンスや漫画などの多彩な活動も含め、多くのインプットとアウトプットを繰り返し、想像力と表現力を培ってきた。今作は髙橋にとって初体験の難しい役となったはずだが、今こうして髙橋がドラマの中で若林をリアルに映し出すことができているのは、様々な表現活動をしてきた髙橋だからこそ得られた、深いクリエイティビティの賜物と言えるだろう。髙橋でなければ、若林役の演技でここまでの高評価は得られなかったかもしれない。
2023年は、King & Princeにとっても、髙橋個人にとっても、新たなチャレンジの年となるだろう。『だが、情熱はある』での好演が、髙橋の新たな想像力と表現力を生み出し、今後のチャレンジの原動力となることが期待される。