星街すいせい、兎田ぺこら、白上フブキ、戌神ころねら所属ホロライブによる音楽の祭典 『hololive 4th fes.』DAY2が飾った大団円

 宝鐘マリンと常闇トワのMCを挟んでからのブロックも、おもちゃ箱のようなバラエティ豊かな音楽で楽しませた。星街すいせいはAyase提供曲「みちづれ」のクールなパフォーマンスでファンを魅了し、アーニャ・メルフィッサは「カトラリー」でキュートに魅せる。また楽曲のバリエーションの豊富さだけでなく、歌に込められたそれぞれの想いにも感動した。〈世界中がきみにいじわるでも 思い出して 覚えていて 瞼の裏 ずっと また会えるからね〉とメッセージを届ける大神ミオ「夜光通信」、天音かなたが曲中に「とある女性のことを想って作った曲ですが、今日はみんなのことを想って歌います」と告げた「別世界」も、観客の心に強く響いたのではないだろうか。そして雪花ラミィによる「Fleur」を経て、湊あくあが「未だ、青い」で華やかで明るい空気を作り出してこのブロックを締めた。

 湊あくあと天音かなたによるMCを挟み、ここからはユニット曲が披露されていく。まずは天音かなたと宝鐘マリンと百鬼あやめによる「Bad Apple!! feat. nomico」(Masayoshi Minoshima)だ。15年以上前の名曲で多くの歌い手がカバーしているが、この3人が歌うと力強さとクールさが際立っていると感じる。それとは一転してMONKEY MAJIK ×サンドウィッチマン「ウマーベラス」をカバーした猫又おかゆと戌神ころねと犬神ミオはユーモアを交えたキュートなパフォーマンスで観客を笑顔にした。紫咲シオンとがうる・ぐらによる「恋は渾沌の隷也」(後ろから這いより隊G)では会場が一体になって爆発するような歓声を生み出した。このブロックで披露されたのは全てカバー曲だが、原曲に新しい魅力を吹き込んだ名カバーになっていた。

 猫又おかゆと犬神ミオと戌神ころねのMCでは観客にウェーブを作らせたりと、MC中でも会場の熱気と盛り上がりは下がらない。その勢いのままセレス・ファウナとオーロ・クロニーとハコス・ベールズによる「summertime」やアキ・ローゼンタールと夏色まつりと雪花ラミィと桃鈴ねね「放課後ストライド」とアップテンポの曲が続く。白上フブキと兎田ぺこらと獅白ぼたんによる「ワールドワイドフェスティバル」は、この日のハイライトの一つとも言える盛り上がりを見せた。

 ライブもいよいよクライマックス。夏色まつりと桃鈴ねねのMCからラストスパートをかけるようなキラーチューンが続く。森カリオペとIRySによるYOASOBI「怪物」のカバーは、原曲のクールな部分を二人の歌唱が際立たせており、観客を圧倒させた。「夜咄ディセイブ」を歌ったムーナ・ホシノヴァとアーニャ・メルフィッサとバヴォリア・レイネも、それに負けないほどの熱気を作り出す。最後に披露されたユニット曲は星街すいせいと湊あくあと常闇トワのStartendによるOrangestar作詞作曲の「空奏列車」。疾走感のある演奏と切ないメロディによる名曲に乗せて、3人が力強い歌声を披露し最高の盛り上がりを作り出した。その余韻が醒めないうちに鳴らされたラストナンバーは、この日の参加メンバー全員で歌われた「Our Bright Prade」。楽曲は明るく華やかではあるが、ライブのラストに歌われると切なさと寂しさも感じる。

 所属タレントが一同に揃う、まさに一年に一度のお祭りとなった『hololive 4th fes. 』。ホロライブメンバーのキャラクターや歌声の個性と良質な音楽が化学反応を見せる、ほかでは味わうことができない唯一無二のライブであった。

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