Nornis、ファンの支えの中で叶えた大きな夢 三者三様の個性とグループの結束を見せた『1st LIVE-Transparent Blue-』

Nornis、1stライブレポ

nornisライブ写真

 3人がステージに再び揃うと、「夜永唄」(神はサイコロを振らない)を歌唱。生演奏のライブで3人の表現力の高さがより鮮明になった。

 ライブ後半では、キュートでエレガントな振り付けで驚かせた「PaⅢ.SENSATION」(雄之助)、スタイリッシュなアレンジで聞かせた「シニカルナイトプラン」(Ayase)、ウィスパーボイスと突き抜けたボーカルを使い分けロマンチックさと強さを両立させた「fantasy/reality」と、生演奏ならではのアレンジと厚みを増したパフォーマンスで楽曲を再構築。ライブ映えするステージングで観客を沸かせた。

 「背中を押してくれるように」と始まった本編最後の曲は「Goodbye Myself」。青いライトと青空を描いた映像の中、強いメッセージを解き放ち、感動的なフィナーレを飾った。

 アンコール1曲目は「キャラクター」(緑黄色社会)。ハンドクラップを煽りながら、幸福感に溢れた表情を見せる。次に新曲「White blossom」が初披露となった。スモークが焚かれ、よりファンタジックな空気に包まれたステージで、高度なボーカルテクニックを繰り出しながらNornisにしか成し得ない音を奏でていく。

 写真撮影タイムでひとしきり盛り上がった後、この日の感想とファンに向けての挨拶の時間が設けられた。

 朝日南アカネは「こんな大きなステージで歌を歌うことができたのはみなさんの応援のおかげです。こんな素敵な景色を見させてくれて、夢を叶えてくれて本当に本当にありがとう!」と大きく手を振る。戌亥とこは「ものすごい多幸感。幸せやなと思っています。みんなそれぞれの生活をがんばっていく中で、明日からの何かしらの活力になれてたらと思うので。今日みんなからパワーをもらいましたから、またどこかで会えるようにNornis頑張っていきますので、これからもよろしくお願いいたします!」と力強く宣言。町田ちまは感極まった様子を見せ「皆さんのおかげで我々は舞台に立っております。Nornisはこれからももっといっぱい歌を歌って、たくさんの人に知ってもらいたい、今Nornisを好きでいてくれるみんなにも、もっと好きになってほしい。愛される大きなユニットになりたいのでより一層頑張っていきたいのでこれからもよろしくお願いします!」と熱く語る。3人それぞれが多くのスタッフやメンバー、そしてリスナーに心から感謝の気持ちを伝える姿が胸を打った。

 ラストナンバーは、ライブタイトルにもなった「Transparent Blue」。圧巻のボーカルワークで、自分たちのアイデンティティやライブテーマ、未来への希望を歌い上げる。3人は笑顔で「また会おうね!」「絶対会おう」「ありがとう!」と再会を約束しつつステージを去り、Nornis初のライブは幕を閉じた。

 常にハイレベルなパフォーマンスを維持し、それぞれの個性と実力を示した3人。ライブが終盤に近づくにつれ、より自由にユニットの魅力が輝きを増していき“ライブアーティスト”としての実力を示した。Nornisの美しさや強さ、かっこよさがステージ上で結実していくーーそんな過程を垣間見たようなライブであった。

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