ZILLION、メジャーデビューも発表した初ワンマン 8人の未来への希望が詰まったステージに

 2月10日、KT Zepp Yokohamaにて『ZILLION SHOWCASE LIVE 「BILLION」』が行なわれた。ZILLIONは清水翔太が審査委員長を務めた、ソニーミュージック主催のオーディション『ONE in a Billion』から誕生した8人組のダンスボーカルグループ。2021年12月に「Timeless」でプレデビューを果たし、さまざまな活動を行なってきた。そんな8人のフレッシュさと勢い、未来への希望が詰まった初のワンマンライブの様子をレポートする。

 オープニングムービーが終わると、ステージ上に姿を現したメンバーたち。モータウンサウンドでテンションが上がる「STEP」で一気に観客の心を掴んでいく。明るい曲調だけでなく、KEIJIのラップに合わせて動いたり、円になって回るフォーメーションがあったり、8人の一体感も楽しい。続いて、TYRAの真っすぐな歌声からスタートする「やめとこっか」で、さらに会場を盛り上げていく。WATARUとRIONのコンビネーション、歌詞とリンクした振り、ブレない女子メンバーの歌声、楽曲のスパイスになっている男子メンバーのラップ……。さらにメンバーたちが時折見せる楽しそうな笑顔と、見どころがギュッと詰まっている。迫力あるパフォーマンスに客席から歓声が上がると、クラップで客席をさらに煽って「NO 盛れ NO LIFE」へ。キュートでアグレッシブなパフォーマンスを見せると、1人ずつ思いの丈を叫びながらステージを後にしていった。

 暗転後、ステージ上にはKEIJIの姿が。静かになった会場に響いたのは、ヒューマンビートボックスだ。「ZILLIONのビートスター、KEIJIです! この後も盛り上がっていきましょう」と挨拶をすると、WATARUとCASHINもステージに姿を見せる。KEIJIのビートボックスに合わせて、ダンスを披露する2人。さらにWATARUがヒップホップベースのダンス、CASHINがロックダンスをそれぞれソロで見せ、最後は3人でダンスパフォーマンス。大きな歓声が上がると、そのまま男子メンバーのみで未発表曲の「Login」を披露した。続いて飛び出したのは、ニュージャックスウィングテイストのサウンドがかっこいい「Cool or Cute」。CoolチームのTYRA、RION、CASHIN、KEIJI、CuteチームのLUNA、MOKA、KAORA、WATARUがバトルするかのようにパワフルなパフォーマンスをしていく。さらに楽曲の世界観に合わせて変わっていくメンバーたちの表情も、エンターテインメント性を高める要素の一つとなっていた。

 ここでステージに残ったのはLUNA。「私、口下手で自分の感情を人に伝えるのがものすごく苦手。唯一自己表現として自分の感情を表せるのが歌うことです。歌って自信をなくしちゃうこともあるんですけど、それを解消してくれるのも歌。私の人生の中では歌が必要不可欠な存在です。皆さんも自信を失くしちゃったり、元気がないときもあると思うんですけど、私の歌をとおして元気になってもらったり、色んな感情を届けられたらいいなと思っています」と語って歌ったのはソロ曲「“すき”の気持ち」。ペンライトがLUNAのメンバーカラーであるピンクに染まる客席を見渡しながら、歌詞一つひとつに感情を乗せて歌ってみせた。そして女子メンバーの未発表曲「振り向いてほしい」へ。マイクスタンドを使ったパフォーマンスをキメると、“スルメ曲”の「冗談じゃないわ」で会場を盛り上げる。赤い照明に照らされながら独特の世界観を展開すると、自然と手拍子が巻き起こっていた。

 MCでは、WATARUが「振り向いてほしい」、「“すき”の気持ち」の好きなポイントを語って大盛り上がり。LUNAからは「みんな、愛してるよ」とキュートなファンへのメッセージも。TYRAも「みんなもともと年齢とか性別とかオーディション前の環境とかバラバラなんです。だからこそ一緒になるのはすごく難しくて。そんなバラバラな私たちでも一つになってパフォーマンスし続けて、一つになって歌うので、これからも温かくZILLIONを見守っていただけたら嬉しいです」と改めてファンへメッセージを送った。全員で手をつなぎアカペラで歌いはじめたのは、「One Day」。キラキラした表情の8人は、明るい未来を見つめているようだった。

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